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【東京市場】前日のスピード調整入るも、円安・ドル安水準で推移
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29日の東京市場は、前日の円売りに調整が入ったが午後は回復した。
ドル円は前日に95円台から97円台へと大幅高となった。
朝方発表された日本の鉱工業生産が前月比で予想を上回る伸びだったことをきっかけに、ファンド筋などが前日買っていたドル円に売りを強めた。
ドル円は97円近辺から96円台前半へと反落した。
この動きに連動してクロス円も売られ、ユーロ円は135円近辺から134円台前半まで、ポンド円は154円台前半から153円台前半まで売り込まれた。
ただ、日経平均は前日終値水準での模様眺めと、今週の高値水準での取引が続き、特段の円買い材料とはならなかった。
利益確定の動きが一巡すると午後にかけては再び円売り・ドル売りの動きがみられた。
ドル円は96円台半ば、ユーロ円135円乗せ、ポンド円154円台半ばとなり、午前の下げ幅を消した。
また、午後にはオセアニア通貨を中心にドル売りの動きが強まった。
豪ドル/ドルは08年10月以来の0.79台乗せ、NZドル/ドルも0.62台後半と08年10月以来の高値水準を記録した。
ユーロドルは1.40台乗せ、ポンドドルは1.60台乗せと、きょうの高値を更新した。
◆韓国公的年金 2014年までに米債保有比率を引き下げ 韓国の公的年金基金は、5年間の目標運用利回りを昨年の7.5%から6.5%へと引き下げる。
また、2014年末までに株式と米債の保有比率を引き下げる、と報じられた。
午前の東京市場では、ドルからユーロや円への資金移動の思惑からドル売り材料として捉えられていた。
◆GM、6月1日にも破産法申請へ、米紙報じる 米WSJ紙によると、GMは6月1日にも破産法を申請する見込み、と報じられた。
また、オバマ大領領は、6月1日にGMの状況について会見を行うと発表する見通し。
米当局者の発言として、GM破産の場合、再建まで少なくとも60−90日が必要になるとも報じられていた。
ただ、市場はGMに関するさまざまな報道により、破綻を織り込んでいるとみられていた。
◆NZ財務相、輸出を支援するNZドル相場を望む イングリッシュNZ財務相は、ブルームバーグとのインタビューで、輸出を支援するNZドル相場を望む、NZドル相場は経済回復にとって重要、と語り、輸出主導での景気回復を目指すとした。
また、昨日のS&Pの格付け見通し引き上げについては、驚きだ、としながらも、長期的な借入コストの助けになる、と述べていた。
ただ、発言報道後のNZドル売りの反応はみられず。
むしろ昨日のS&PのNZ格付け見通し引き上げの影響によりNZドル買い圧力がまさっていた。

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