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【NY市場】米国債利回りの落ち着きで、株高・ドル売り
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28日のNY為替市場はドル売りが優勢となった。
また、円も軟調に推移。
要因としては米国債利回りの上昇が一服、株価も反発したことで、このところのトレンドである株高・ドル安の動きとなった。
利回りの急伸で、長期金利の上昇が続けば、FRBが米国債や不動産担保証券の買い取りを拡大してくるのではとの指摘も数多く出回っていたが、確かに上昇が続けば、苦労して底打ち期待感まで持ち上げてきた景気も腰折れとなり、FRBも看過できない可能性は強い。
円売りについては、特にユーロやコモディティ通貨に顕著に見られていたが、週初に新規設定された日本の大手証券の高利回り外債を組入れた投資信託が材料視され、各国の債券市場で利回りが上昇する中、日本の投資家による外債投資への期待感もあるようだ。
特にユーロの買い戻しが目立ち、ユーロドルは1.40手前、ユーロ円は135円台に上昇している。
また、ユーロポンドは反発の動き。
◆ドル円、200日線で跳ね返される ドル円は一時97.20近辺まで上昇する場面も見られた。
きょうは東京時間早朝の95円台前半から200ポイント近く急上昇しており、一気に200日線(本日97.20付近」)に接近したが、さすがに跳ね返されている。
ドル安の動きが根強く上値は重そうだ。
また、日本の輸出企業は今期の想定為替レートを95円で置いている企業も多く、この水準では実需売りも出てきそうな雰囲気ではある。
ただ、米長期金利も上昇してきていることから、下値では日本の投資家の外債投資へ需要期待もあり、下値での押し目買いの動きもあるようだ。
◆きょうはユーロに軍配 ドル安の動きから、欧州通貨は堅調な動きを示した。
このところはポンドの強さが目立ち、ユーロは劣勢の状態だったが、きょうはユーロが巻き返す動きとなっている。
ユーロポンドは前日に0.8650近辺まで一時下落、200日線に到達していたが、きょうは跳ね返された格好。
特にユーロが巻き返す材料は無いが、このところの急ピッチなポンド買いに対する調整の範囲か。

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