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【東京市場】円全面安、S&Pの変更にサプライズ
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28日の東京市場では円が全面安。
東京午前は投信絡みの円売り観測や北朝鮮問題の悪化もあって、ドル円、クロス円ともに堅調に推移。
午後に入っても流れが変わらなかった中、格付け会社S&Pが予想外にNZ格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に変更したことで、NZドル円が急伸。
NZドル高・円安が波及し、その他のクロス円やドル円は一段高となった。
S&Pは、NZ格付け見通し修正は財政見通しの健全性や政策の柔軟性が背景としている。
欧州通貨は利益確定のドル買いから上値の重い展開だった。
◆ドル円、安値から1円超上昇 ドル円は95円台前半から96円台半ばまで1円超上昇。
ファンド勢の買い観測やNZドル円の急伸にサポートされ、一本調子で円安推移を続けた。
調整のドル買い戻しも入った。
ユーロ円は131円台後半から133円台半ばまで、ポンド円は152円ちょうど前後から153円台後半まで上昇した。
ポンド円は年初来高値を更新。
NZドル円はS&Pが格付け見通しを変更したことで、58円台半ばから59円台後半まで円安・NZドル高推移。
◆S&P、NZ格付け見通しをネガティブから安定的に変更 ユーロドルは利益確定のドル買いが継続したことで、1.38台半ばから1.38割れまで下落。
ポンドドルは1.59台後半から1.59割れまでドル高推移。
この日、東京で講演を行ったタッカー英中銀副総裁は、国債などの高格付け資産を持たない中規模の銀行や住宅金融組合がかなり多く、銀行に国債などを保有するよう義務付けるべき、との見方を示した。
ただ、発言に対する反応は見られなかった。
NZドル/ドルはNZ予算が発表されると、格下げ警戒感から0.61台後半から0.61台前半まで下落。
その後、S&Pが格付け見通しを安定的としたことで0.62付近まで反発。
豪ドル/NZドルは1.27台前半までNZドル安が進んだ後、1.25台半ばまで急反落。

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