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【NY市場】強い米消費マインドにドル売り・円売りの動き
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26日のNY為替市場はドル売り・円売りの動きが強まった。
きっかけはきょう発表になった5月の消費者信頼感指数が54.9と予想を大きく上回り、08年9月以来、リーマンショック前の水準に上昇、前回からの伸びも 2003年4月以来の大幅な伸びを記録している。
発表直後、市場には安心感が広がり 、株価も大幅に反発する中、為替市場ではドル安・円安の動きが強まった。
ユーロドルは一時1.38台まで調整していたが、1.40手前まで戻している。
ユーロ円、ポンド円といったクロス円も上昇し、ロンドン時間にかけての下げを取り戻す動きとなった。
◆強い米経済指標に、なぜドル売り 強い米経済指標にドル売りが強まった格好だが、強い米経済指標に、なぜドル売りなのか。
積極的な景気刺激策のかいあって景気が底打ちとなれば、次のテーマは、その付けである膨張した財政赤字とドルの不信認いうことなのかもしれない。
きょうFRBが公開した4月の公定歩合議事録によると、経済活動の潜在成長への回復を促進するため、かなりの期間にわたり金融政策による刺激を続ける必要性があると述べていた。
景気が底を打ったからといって、利上げ期待が強まるまでは想定できず、最も市場が飛びつきやすいのが財政赤字なのかもしれない。
きょうの米2年債入札は無事通過したものの、明日、明後日と5年物、7年物で計610億ドルの入札を控え懸念は根強い。
景気底打ち期待からの株高と米財政への不信感からのドル安が同時進行する可能性も否定できない。
◆ドル円下げ渋るも95円は重い ドル円はNY時間の朝方に94.55近辺まで下落したものの、強い経済指標の発表を機に買い戻しが強まった。
ドル売りの動きではあったが、ドル円は突っ込み警戒感もあり、きょうはクロス円の上昇がサポートした格好。
ただ、95円付近で上げを止められており、95円より上値は重そうだ。
◆今ひとつトレンドが決まらないユーロ円 ユーロ円は米消費者信頼感発表前の131.50から133円近辺まで上昇している。
ドル安によるユーロの買い戻しで、底堅い動きは続けているものの、ポンドと比較すると物足りない動きではある。
ECBの政策は、英中銀と比較すると後手に回っている印象も否めず、また、本日は英紙の欧州金融機関の不良債権を警戒した報道が話題となっていたが、欧州の金融機関についても、なお不安感も残る状況。
ユーロ円は4月以降、底堅い動きを見せてはいるものの、125円から135円のレンジ内での上下動が続き、今ひとつトレンドが決まらない。
積極的なユーロ買いには、ためらいもあるようだ。

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