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【NY市場】米国債格下げ懸念強く、ドル売り継続
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22日のNY為替市場はドル売りが継続した。
前日はS&Pによる英国債の格付け見通しが引き下げをきっかけに米国債についても同様の疑念が強まり、トリプル安の様相を呈していたが、序盤は株式市場が底堅い動きも見せていたことで、懸念も緩んでいた。
しかし、次第に米国債の売りが強まると、再びドル売りの動きが欧州通貨を中心に強まり、明日から米英とも3連休を控えており見送り気分も強かったが、ジリジリとドル売りが進む形となった。
ユーロドルは1.40台と1月以来の水準に上昇、ポンドドルも1.59台に上昇。
一方、ドル円はクロス円の上昇にサポートされる形で、94円台後半まで戻す動き。
商いが薄かったこともあって、円売りがドル売りに勝っていたようだ。
◆半年近くかけて年初の水準に ユーロドルは1.40台に乗せ、一時1.4050近辺まで上昇。
ドル安基調を背景に5日続伸となっている。
1.4050の水準は1月2日以来の水準で、約半年かけて年初の水準に戻したことになる。
3月の始めには中東欧経済への危惧やユーロ圏の一部の国の格下げなど背景に、欧州の金融不安が強まり、1.2500水準まで下落していた。
その後、世界的に金融不安も徐々に和らいできたことから、買い戻される動きとなっている。
200日線も完全に上抜けてきており、上昇トレンドが復活した形だが、目先の上値目標は昨年12月17日の終値近辺である1.4420/30。
ノーベル経済学賞受賞のクルーグマン・プリンストン大教授の香港での講演内容が伝わっている。
経済については最悪の事態は避けられそうだが、景気低迷はこの先数年続くと述べ、米経済については8月頃に指標が底打ちを示す可能性があるという。
また、欧州についても言及しており、ECBは行動が遅すぎるとし、欧州は十分な政策を実行していないとも語った。
◆ユーロ円、上昇トレンド維持 ユーロ円は本日の安値から200ポイント超上昇、一時133円目前まで上昇している。
きょうの上昇でローソク足は10日線の上を復活し、上昇トレンドは維持した格好となっている。
これまで上値を抑えていた135円が目先の目標となろうが、一方でドル円が上値を抑える状況もあり、慎重な見方も崩せない。

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