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大豆価格上昇の後ろに見える中国の影
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シカゴ市場では大豆価格の上昇が続いています。
3月上旬以降、強い足取りが続いている大豆7月限の価格は現地19日の取引で、1,169.50セントと今年に入ってからの最高値を付けた後、1,162セントで取引を終えていますが、これは昨年9月下旬のリーマンショック直後とほぼ同じ価格水準になります。
大豆と同様にシカゴ市場で取引される最も重要な商品の一つであるコーンの価格が、リーマンショック直後の9月22日の週には535.25〜574.00セントで推移していたのに対し、19日現在の終値が425.75セントであるところを見ると、同じ米国中西部を代表する農産物でありながらも、大豆とコーンの基調の違いがお分かり頂けるでしょう。
この大豆価格の高騰を支える要因となっているのが、南米諸国の減産とこれを受けた米国の大豆輸出量の増加、そしてその結果としての米国および世界の大豆期末在庫率の低下、というファンダメンタルであることは、これまでにも取り上げて来た通りですが、その中でも顕著な需要を見せているのが中国なのです。

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