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【NY市場】弱い住宅指標の反応を打消す
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19日のNY為替市場、序盤は米住宅着工件数が予想を下回り、過去最悪の水準に悪化したことで、リスク回避型の動きが先行した。
ただ、その後開いた株式市場が底堅く推移したこともあり、後半は序盤の動きの巻き返しが強まった。
ユーロドルは1.35台から1.36台に戻す動き、クロス円も序盤の下げを取り戻す動きとなった。
ただ、終盤に株価がプラス圏で終われなかったこともあり、ドル円、クロス円は上げ幅を縮小している。
一部米銀によると、従来の対ドル、対オセアニア通貨に対する円ロングポジションを解消したという。
ドルに関しては売り姿勢を継続しているものの、対円ではなく、他の通貨に対してドルショートを継続。
◆終盤、ユーロ買い加速 直近高値目指す動き NY時間の終盤になってユーロの買いが強まった。
対ポンドでの買い戻しも手伝い、対ドルでも買い戻しが強まった。
ユーロドルは一時1.3665近辺まで上昇している。
ユーロドルはきょうの上昇で完全に10日線の上に復帰しており、13日に付けた直近高値1.3725水準を再び視野に入れている。
◆ 企業決算も追い風にポンド強い動き ポンドが強い動きとなった。
ポンドドルは一時、昨年12月以来の1.55台に上昇。
序盤は対ユーロでも上昇しており、ポンドに買いが集中している雰囲気も見られた。
きょう発表になった英インフレ指標は弱い内容となったものの、英中銀を始め、事前のシナリオ通りで特にネガティブサプライズは無い。
きょう発表になった金融ブローカーのICAPや小売大手のマーク&スペンサーの決算が予想を上回る内容だったこともポンドの追い風となっている。
ダーリング英財務相も、クリスマスまでにはリセッションは終了するとマスコミで発言していたが、景気底打ち期待から確信へと変わりつつあるのかもしれない。
目先は200日線が控える1.5570水準が上値目標となりそうだ。
◆投資家の不安感後退 VIX指数が30以下に 投資家の不安感が後退しているようだ。
S&P500株価指数のオプション取引のボラティリティを指数化したVIX指数が一時29.20まで下落、取引時間中としては9月19日以来、8ヵ月ぶりに心理的節目の30を割り込んでいる。
VIX指数は株式投資家の不安度を示す指標として、よく参考にされるが、リーマン・ショック以前は通常30以下で動いており、30を超えると不安もピークとされていた。
それがリーマン・ショック以降は瞬間90近くまで上昇、不安感は]最高潮に増していたが、景気底打ち期待も出始める中、指数も徐々に下落、ようやく、通常のレンジ内に戻ってきている。

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