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【ロンドン市場】欧州通貨堅調、株高で円売りの動きも
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19日のロンドン市場では、欧州通貨高やドル安の動きとなった。
英政府が保有する金融株の売却を打診し始めたと報じられ、英金融不安が最悪期を脱するとのシナリオから、ポンドが対ドルのほか対ユーロで堅調に推移。
ユーロドルは独ZEW景況感指数の大幅改善や株高がサポートだった。
株高を背景に、オセアニア通貨やカナダに対してもドル安が進んだ。
豪ドル/ドルとポンドドルは年初来高値を更新。
円安圧力はあったものの、ドル円は96.70水準の抵抗に上値を抑えられ上値の重い展開。
クロス円は株高を受けて堅調に推移する場面もあったが、米住宅関連指標の発表を控え、調整売りも入った。
◆ドル円、96.70水準の抵抗で押し戻される ドル円は強含む場面もあったが、3月19日と4月28日の安値を結んだ延長線上で押し戻された。
調整の円買いも入り、96.70水準から96円台序盤まで下落した。
クロス円は株高やドル安を背景に、ユーロ円が130円台半ばから131円台後半まで上昇。
独ZEW景況感指数の改善もユーロ円をサポート。
株高が一巡すると131円割れまで押し戻された。
ポンド円はポンドドルに支援され、147円台後半から149円台後半まで上昇。
◆ポンドドル、年初来高値更新 ポンドドルは英政府が保有する金融株の売却を打診し始めたと報じられ朝方から買いが先行。
英系クリアラーの買いも観測され、1.53台前半から1.5510水準まで上昇、年初来高値を更新した。
ただ、上値では実需などの売り観測があった。
ユーロドルは独ZEW景況感指数の大幅改善を受けてマクロ系の買いが入り、1.35台前半から1.36台半ばまで上昇。
上値では準政府系の売り観測があった。
豪ドル/ドルは株高や原油高を背景に、0.76台半ばから0.77台後半まで上昇し、年初来高値を更新。
◆米住宅関連指標は予想に反して悪化 この日発表された米住宅建設許可件数、米住宅着工件数はともに市場予想と前回値を下回った。
発表後は、株式市場への売りが強まっていることもあり、円買いやドル買いの反応となった。
ドル円は95.92水準まで下落し、この日の安値をつけた。
ユーロ円は130円台前半まで下げ、ロンドン午前の上げ幅を消した。

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