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【NY市場】原油、株価軟調で、ドル買いの動き強まる
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15日のNY為替市場はユーロ売り・ドル買い・円買いが強まる展開となった。
きょう発表になったNY連銀景気指数やミシガン大消費者信頼感指数は、ともに企業や家計のセンチメント改善を示し、再び広がっている景気先行き懸念を緩和する内容となった。
これを受け、序盤はリスク選好のドル売りが見られたものの、株式市場が今ひとつ盛り上がらず、後半になって原油急落による石油株下落がダウ平均を押し下げ、為替市場もリスク回避型のドル買いの動きが強まった。
ドル円は95円台を維持する動きとなった一方で、ユーロ円、ポンド円は売りを強めた。
◆ドル円、上下に潜在的需要も ロンドン、NY時間を通して見ると、ドル円は95円を挟んで一進一退となっている。
下押し圧力は強いものの、一方で95円を下回ると買い需要もあるようだ。
今月発表されている日本の輸出企業の2010年3月期の業績見通しを見ると、想定為替レートは95円で設定している企業が多く、この先、ドル安も警戒される中、96円台での潜在的な売り需要もありそうだ。
一方で、95円を下回ると、日本の機関投資家の外債投資、また、個人のFX取引などに伴う買い需要も出てきそうな水準ではある。
上下に潜在的需要も推測される中、95円を挟んでの攻防が強まる可能性も。
◆弱いユーロがポンドを強くする ポンドドルは往って来いの動きとなった。
ユーロドルは下げが加速した一方で、ポンドドルは比較的底堅い動きも見られている。
対ユーロでの上昇が、対ドルにも波及。
ユーロの弱さが、相対的にポンドを強くしている面も。
◆スイス中銀介入か スイスが対ユーロで急速に下落、ユーロスイスが急上昇している。
全体的にユーロは弱い動きを示したにもかかわらず。
スイス中銀が介入した可能性が高いが、スイス中銀は、このことについてコメントを控えている。
昨日、スイス中銀のジョーダン理事は「スイスが対ユーロで上昇するのは好ましくない」と述べたことで、介入警戒感が強まっていた。
介入とすれば、ユーロスイスの1.5000近くから上昇し始めており、1.50台は維持したいようだ。

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