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【ロンドン市場】英中銀インフレ報告を受け、ポンド売り強まる
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13日のロンドン市場は、英中銀インフレ報告を受けてポンド売りが強まった。
序盤は欧州株の振幅をにらみながら為替市場は方向性に欠けた揉み合いが続いた。
しかし、東京時間18:30発表の英中銀四半期インフレ報告が景気回復見通しについて予想以上に弱気の見方を示したことから、ポンド売りが強まった。
ポンドドルは1.53近辺から1.51台半ばまで、ポンド円は147円台半ばから145円台半ばまで急落した。
この動きがその他主要通貨にもドル高および円高の動きへと波及する場面もみられた。
ただ、全般的にはポンドの独歩安が目立ち、その他主要通貨の下落は限定的だった。
ドル円は96円近辺へと下げて、揉み合いが続いた。
ユーロドルは1.36台後半から1.36台前半へ、ユーロ円は132円近辺から131円割れへと水準を下げた。
ロンドン市場中盤からは、欧州株式市場が序盤の上昇力を失いマイナス圏での取引となったことで、再び円高圧力が強まった。
ドル円は95円台後半、ユーロ円130円台後半、ポンド円145円台前半へと一段安になった。
米小売売上高の発表を控えて株式市場に警戒感が広がったとの観測もあった模様。
◆ユーロ圏鉱工業生産、記録的な落ち込み 東京時間18時発表の3月のユーロ圏鉱工業生産は前年比-20.2%と、予想を上回る大幅減となった。
前月比も-2.0%と引き続き予想を上回るペースで低下した。
発表直後はややユーロ売りの反応がみられ、ユーロドルは1.37近辺から1.3680レベルへと軟化した。
ただ、市場の関心はユーロ圏経済指標よりも英中銀インフレ報告に向かっているようで、ユーロ単体の値動きは限定的だった。
◆英中銀インフレ報告、成長見通しに弱気な見方 東京時間18:30に英中銀四半期インフレ報告が発表され、弱気の内容にポンド売りが強まった。
第1四半期GDPは年率で約4.5%低下へ、インフレ率は2012年まで2%を下回る見通し、比較的緩やかな景気回復を見込む、との見方が示された。
さらに、キング中銀総裁発言が続いた。
今後12ヶ月で成長はプラス圏へ、経済指標は回復の兆しを示している、ただし今後6-9ヶ月間の持続的回復には疑問も、英経済にはある程度の「癒し期間」が必要、などとした。
同総裁のことば遣いには、回復時期について自信が持てないような表現が目立った。
市場は予想以上にハト派の内容との評価を下し、ポンドが売り浴びせられた。

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