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上げ底の雇用統計と想定が甘々なストレステスト
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先週金曜日、5月8日に発表された二つのビッグイベント
金融機関上位19行に対するストレステストの結果(現地時間では7日夕)と
米雇用統計。
共に市場を安心させる内容ということでしたが 個人的にはすごく疑問。
雇用統計は上げ底な印象が強いものですし、 ストレステストは前提となっている経済見通しが甘々。
これで安心感拡大というのは、 どうも違和感が残っています。
まず、雇用統計ですが、 非農業部門雇用者数が予想の60万人減に対して 53.9万人減となり、 割とよかったようにも見えます。
しかし、 前回値が速報値の663万人減から699万人減に下方修正 その前の前々回値も前回改定された651万人減から681万人減に下方修正されており、 元々の想定から比べて6万人以上も基準のハードルが低くなっています。
(修正前雇用総数1億3301万9千人から比べると、今回の数字は60.5万人減) その上、今回の数字 このところゼロ近傍で推移してきた政府部門の雇用が いきなり7万人以上も増えており、 民間部門の不振を補った形。
結構底上げされた53.9万人減という印象があります。
つづいて、今回の本題、 7日夕方に発表された米政府のストレステストです。

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