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【NY市場】株価利益確定売りで、円買い加速
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12日のNY為替市場は、株価がきょうも利益確定売りに押されたことをきっかけに、円買いの動きが強まった。
株価が依然として軟調な動きを続けており、その動きに呼応する形。
株価下落の背景には、特にファンダメンタルズ的な売り材料は見当たらず、調整の動きとの見方が強い。
また、金融機関を始め、自動車会社の増資計画なども伝わっており、希薄化懸念から、一旦、買いポジションを外し、様子を見たいとの技術的な要因もあるようだ。
この動きに、ドル円、クロス円は一本調子の下げを見せ、ドル円は一時96.10近辺、ユーロ円も130円台まで下落している。
◆ドル円、ボリンジャー下限到達、更に下落すれば三尊天井形成も ドル円はドル安の動きと、円買いの動きが直撃、軟調な展開が続いた。
一時96.10近辺まで下落、先週末の高値99.50近辺から、3日間で300ポイント超下落している。
テクニカル的には、きょうの下げで、ボリンジャーバンド(21日・2標準偏差)下限に到達している。
更に下回り、95円を割れてくるようであれば、2月下旬を起点とした三尊天井が形成され、テクニカル的には下げシグナルとなる。
◆ポンド、対ユーロで4日ぶり上昇 明日のインフレ報告に注目 ポンドが対ユーロで4日ぶりに上昇、ユーロポンドは一時0.8915近辺まで下落した。
ロンドン時間に発表になった英鉱工業生産や製造業生産高といった製造業の生産の指標が、予想ほど悪化しなかったことを材料視。
先週の英中銀による国債買取増額の発表以来、ポンドは対ユーロで売りが優勢となっていたが、きょうは反転の動きとなっている。
ポンドに関する目先の材料は明日の英中銀四半期インフレ報告となる。
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このところ、英住宅市場を始めとした底打ち期待も高まっている中、英中銀は緩和的スタンスを維持するかどうか、また、それにまつわる要人発言なども合わせて注目される。
◆4月の米財政赤字過去最大 先ほど発表された4月の米財政赤字は209億ドルとなり、4月としては過去最大の赤字となった。
また、4月の財政収支が赤字に転じるのは1983年以来26年ぶりとなる。
今会計年度(08年10月-09年9月)の、これまでの累積赤字は8023億ドルとなり、過去最大の水準となっている。
ある程度予想されていることでもあるだけに、特に為替市場での反応は限定的。

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