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GDPの大きさ=幸福、の思い込み(神谷秀樹の「日米企業往来」)
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- 先日、帰国した際、3つの講演会に参加し、そこで様々な人と意見を交わした。高名な経済学者や現在旬のエコノミスト、政治家、官僚、労働組合の代表、企業人、さらに美術や建築などを学ぶ予備校生そして大学生と、経済社会で「今起こっていること」と、「これからどうすべきか」について話し合った。 講演会に参加するまで筆者は、日本の経済学者や政治家の多くは「財政支出推進論者」と思っていた。 これまで述べてきたように筆者は (1) 大盤振る舞いする前に、金融や社会の仕組みを直す必要を強調し、 (2) 世界中探しても貸してくれる人がいない時に、中央銀行に引き受けさせても行うような大借金を国はするべきではない、 (3) 使途を十分吟味せず、返済計画もなく、目標さえ持たない支出は愚の骨頂、 (4) 経済の回復に最も必要なのはイノベーション(翻って腐った産業や企業に防腐剤を入れるような資金投入はするべきではない)、 という意見を持っている。
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