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【ロンドン市場】ユーロ調整、材料出尽くし・見通し引き下げで
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週明けのロンドン市場は欧州通貨で調整色が強まった。
ユーロ円は132円台半ばから131円台半ば、ユーロドルは1.33台前半から1.32台前半まで下落した。
ドル円は弱含んだが、99円台前半から99円台半ばで振幅するなどほぼレンジ取引だった。
きょう発表された欧州の企業景況感は市場予想を上回る水準まで改善したが、反応は限定的だった。
発表後はむしろ、材料出尽くし感でユーロ売りが進んだ。
欧州委員会が発表したユーロ圏の成長見通しの引き下げもユーロ相場を圧迫した。
欧州委員会は09年の成長率見通しを従来のマイナス1.9%からマイナス4.0%まで引き下げている。
◆欧州委員会 成長率見通しを大幅に引き下げ 欧州委員会は09年の成長率見通しをマイナス4.0%、10年の成長率見通しをマイナス0.1%とした。
09年については、キプロスを除く全ての国でマイナス成長が見込まれている。
住宅バブルが崩壊したアイルランドはマイナス9.0%と不況が一段と深刻化する見通し。
ドイツはマイナス5.4%、フランスはマイナス3.0%のマイナス成長が見込まれている。
◆クロス円下落 ユーロ円の下げ波及 ユーロ円が主導する形でクロス円は円高方向に振れた。
ポンド円は148円台後半から147円台半ば、豪ドル円は73円台前半から72円台後半まで下げた。
東京勢不在のアジア市場ではポンド円が149円付近、豪ドル円が73円台半ばまで買われたが、ロンドン市場では後半、クロス円の大半がアジア市場での上げ幅を打ち消している。
企業業績の回復期待で欧州株は買われたが、円売りには結びつかなかった。
なお、きょうは英国勢がバンク・ホリデーで不在。
全般に取引は閑散としていた。

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