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【東京市場】 クライスラー報道で、急速に伸び悩み
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30日の東京為替市場、序盤はNY市場の流れを引き継いで、円売りが優勢となったものの、午後になって、クライスラーの債務削減をめぐる米財務省と債権者の交渉が失敗に終わり、連邦破産法の適用申請がほぼ確実になったと報られ、リスク回避的な動きが強まった。
ドル円は97.70近辺から97円台前半、ユーロ円、ポンド円も急速に伸び悩む動きとなっている。
◆目先は10日線がレジスタンス ドル円は28日の安値95.60から反転攻勢を始め、前日の上昇で97円台後半まで回復。
28日のローソク足は長い下ヒゲをつけ、前日29日は大陽線を描いた。
一目均衡表の雲上限でも跳ね返された格好でもあり、テクニカル的には短期リバウンド期待も高まる格好。
ただ、ドル円の場合、円売りの一方で、上値でのドル売り圧力もあり、今のところは10日移動平均線(本日97.70)に上値を抑えられており目先のレジスタンスとして意識される。
◆NZドル軟調 NZ中銀は低金利維持示す 欧州通貨、豪ドルなどの買い戻しが強まる動きも見られているが、NZドルは軟調な動きを継続していた。
NZ政策金利の0.5%の利下げがきっかけだが、NZ中銀は声明で、 2010年後半まで現行の2.5%、もしくはこれよりも低い水準に維持する方針を示し、市場は売りを強めた格好だ。
インフレについても、先に発表になった1-3月期の消費者物価は前年比3.0%と、中銀のターゲット内に入ってきており、景気に配慮した姿勢も示し易くなっている。
NZドルの上昇も抑えたいとの意図もあるように思われ、NZドルは各通貨に対して売りが強まった。
◆アジア通貨に買い戻し強まる 韓国ウォン、マレーシアリンギ、台湾ドルなどアジア通貨が大幅に上昇している。
米経済回復期待が強まっており、これまで、ショートポジションを作っていた大口の買い戻しが各通貨に入っているようだ。
この辺からも先行き期待感が強まっていることがうかがわれる。
人民元、香港ドル、韓国ウォンなどアジア通貨の対ドル相場に一定のウェートをかけて算出したブルムバーグ/JPモルガン・アジア通貨指数は前日の105.39から一時106.50近辺まで上昇、1月初旬以来の水準に上昇した。

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