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【ロンドン市場】円高落ち着く、ショートカバー中心
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28日のロンドン市場では円高が一服した。
早朝は円高水準で幕を開けたが、ショートカバーでドル円、クロス円はジリジリと買われた。
ドル円は95円台半ばから96円台前半、ポンド円は139円付近から140円台後半、ユーロ円は124円台半ばから125円台半ばまで反発した。
米金融不安や豚インフルエンザの感染拡大を嫌気し、米欧の株式市場は大幅安となったが、円高には結びつかなかった。
◆ポンド切り返す、小売統計改善で消費回復期待 後半はポンド買いが優勢だった。
4月の英小売統計(英産業連盟調べ)がプラス3と、2008年1月以来の水準を回復し、英国の消費回復期待が浮上した。
日本時間19時の小売統計発表後、ポンドは主要通貨で買い優勢に転じた。
ユーロポンドは0.89台後半から0.89割れへと反落、ポンド円は139円付近から140円台後半、ポンドドルは1.45台前半から1.46台前半まで反発した。
◆ユーロ軟調、来週の理事会で議論紛糾か ユーロは冴えない動きが続いた。
ユーロ円は買い戻されたが、ユーロドルは一時1.2965レベルまで売られ、東京市場の安値を割り込んだ。
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来週のECB理事会で利下げ観測が高まっていることが背景。
このところ、ECB内部では政策金利の下限を巡って意見の相違が鮮明となっている。
ウェーバー独連銀総裁は政策金利を1%未満にすべきではないと発言、トリシェECB総裁も積極的な利下げに慎重な姿勢を示している。
ただ、オルファニデス・キプロス中銀総裁などハト派寄りのメンバーは積極的な利下げを辞さない姿勢を示している。
内部対立の激化で来週のECB理事会は議論が紛糾しそうだ。

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