スポンサーリンク |
米3月中古住宅販売、新規住宅取得者が過半数占める=住宅減税効果で
- 記事詳細
-
−FHFAの2月住宅価格、前月比で2カ月連続上昇−
【2009年4月26日(日)】 − 先週(23日)、NAR(全米不動産業協会)が発表した3月の中古住宅販売件数(一戸建てや分譲住宅、集合住宅など、季節調整値)は前月比3.0%減の年率換算457万戸となり、市場予想の465万戸を下回った。
また、過去3カ月(昨年年12月−2月)の平均値に対しても1.7%減となっている。
唯一明るい材料は、3月は新規住宅取得者が販売全体の半分以上(53%)を占めたことだ。
NARは、これについて、政府や地方自治体による住宅支援策の効果が出始めたと見ている。
政府は今年中に住宅を新規に取得する購入者に対し8000ドルの住宅取得控除を認める一方で、州政府などの自治体も住宅ローンを積極的に提供していることが功を奏した格好だ。
また、前年比は7.1%減となり、現在の景気循環期では過去3番目の低さに緩み、販売の下落傾向に歯止めがかかり安定化の兆候を示し始めている。
中古住宅販売の翌日(24日)に発表された3月の新築住宅販売件数(季節調整値)も、前月比0.6%減の35万6000戸となり、ほぼ前月と変わらない水準となった。
さらに、1月の新築住宅販も33万1000戸から32万2000戸、2月も33万7000戸から35万8000戸へと、いずれも上方改定され、新築住宅の売れ残り住宅在庫(着工前や建築中の住宅も含む)も2月の11.2カ月相当から、3月は10.7カ月相当に低下するなど安定化の兆候を示した。

スポンサーリンク |