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【NY市場】ドル安推移が継続、バンカメ問題も背景か
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24日のNY市場ではドル安の流れが継続。
米株式市場が堅調に推移したこともあって、リスク回避後退のドル安が続いた。
バンカメへの圧力問題を背景に、バーナンキFRB議長の進退問題が浮上していることもドル安の背景。
ポンドは英財政赤字拡大を受けた格下げ懸念もあったが、ポンドの大口買い観測の中、急反発した。
一部の好決算や予想ほど悪化しなかった米耐久財受注、予想を上回る米新築住宅販売件数を背景に米株式市場は上昇したものの、円安は進まなかった。
米ストレステストの概要が発表されたが、ほとんど反応は見られなかった。
昨日、バンカメのルイスCEOが経営難にあったメリルリンチを買い取るよう当局から圧力を受けたと司法当局に証言していたことが、NY州のクオモ司法長官の報告で明らかとなった。
メリルを買収しなければバンカメの経営陣を後退させるとポールソン前財務長官が圧力をかけたとされる。
またポールソン前財務長官はバーナンキFRB議長からこの要請を受けた模様。
バンカメの株主は、メリル買収を拒否すべきだったとして経営陣を提訴している。
この報道を背景にバーナンキFRB議長の退任説が浮上。
次のFRB議長はガイトナー現財務長官かとの憶測も。
この日、オバマ米大統領の主席補佐官のコメントとして、オバマ米大統領はバーナンキFRB議長を100%信頼していると伝えられた。
◆株高受けても円売り進まず、ドル円がクロス円を圧迫 ドル円は、予想を上回る米新築住宅販売件数を受けて96円台後半から97円台前半へ上昇し、NY市場での高値をつけた。
ただその後は、対主要通貨でドル安圧力が継続する中、97円割れの水準に推し戻されるなど上値の重い展開だった。
ユーロ円はユーロ高・ドル安推移を受けて128円台前半から129円台序盤まで上昇し、この日の高値をつけた。
その後はドル円の上値が重かったことから、128円台中盤で推移。
ポンド円は大口のポンド買い観測を受けて141円台序盤から143円台後半まで急伸後、142円台中盤へ伸び悩み。
◆ポンドに大口買いも英格下げ懸念は残る ユーロドルは1.3200ちょうど付近から1.3300前後までしっかりと推移。
ドル安の流れの中で中東系のユーロ買い観測があった。
ポンドドルは1.46割れから1.47台半ばまで急反発。
英財政赤字拡大を受けた英格下げ懸念もあったが、中東系、独系や英系などの買い観測を受けて、この日の高値をつける展開となった。
ただ、その後もポンド売り圧力は残り、1.46台中盤まで押し戻された。
ドルスイスは1.14台前半から1.13台中盤までドル安推移。
ドルカナダは加石油企業の決済もあり、1.21台後半から1.20台後半まで下落。

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