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【東京市場】円相場、日本株にらんで上下動
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23日の東京市場は、株価動向をにらみながら円相場が上下動した。
序盤は米株式市場が軟調だったことを受けて日経平均もマイナス圏で推移した。
ドル円は98円近辺での揉み合いから97円台後半へと軟化。
仲値の時間帯にも特段の円売りの動きは見られず上値が重い展開だった。
きょうは大型投信設定があることから外貨買いの思惑もあったが、目だった動きはみられなかった。
午後になってからは、日経平均がプラス圏へと転じ、きょうの高値を付ける動きとなった。
為替市場では円売りが強まり、ドル円は97.60レベルの安値をつけた後、98円台を回復する動きとなった。
クロス円も同様の値動きとなった。
ユーロ円は127円台半ばから昼過ぎには126円台後半へと軟化していたが、午後は再び127円台後半へと反発した。
ドル相場も前半は軟調、後半は堅調に推移した。
特に目立ったのは東京時間14時過ぎからのポンド買いの動き。
前日のロンドン市場では英予算案発表の際のダーリング英財務相のポンド安容認発言に、ポンドが大きく売り込まれた。
きょうは早出の海外勢が利益確定の動きをみせたようだ。
ポンドドルは1.44台半ばへと軟化していたが、一気に1.46近辺まで反発。
ポンド円も141円台から143円台乗せまで上伸した。
海外市場にかけては、ロンドン・フィキシングにかけて大型投信関連の取引観測もあり、話題となりそうだ。
◆キリン 豪酒造大手に完全子会社化提案 キリンは連結子会社の豪酒造大手ライオンネイサン(LN)(46.13%保有)に対し、全株取得に向けた提案を提出したことを発表した。
提案が成立した場合、約2億8800万株の同社株を取得することになるという。
LN社の前日の株価は8.31豪ドルで終了している。
為替市場では、豪ドル買い円売りの思惑が広がったが、実需の動きは観測されなかった。
今後の留意点としておきたい。
◆スイス中銀総裁、スイス経済はいまだに底入れに至らず ロート・スイス中銀総裁が現地紙に語った。
スイス経済はいまだに底入れに至らず、2010年には成長軌道へ、と述べた。
また、スイス銀大手のクレディ・スイスの第1四半期決算が発表された。
純利益は20億スイスフランと、事前予想の10億スイスフランより大きく上振れた。
自己資本比率(TIER1)は14.1%だった。
為替市場は、発言に対しての反応は薄かったものの、決算発表が株式市場に好感される一面が指摘されていた。

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