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それでも彼らはアメリカを目指す(ルポ:“弱者”として生きるアメリカ)
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- カリフォルニア州の南部、サンディエゴ。 およそ315万人が住むカリフォルニア州第2の都市である。南端はメキシコとの国境にあたり、毎日多くのメキシカンが労働のためにアメリカに入国する。 私が足を運んだ4月の第3土曜日も、ボーダーラインを超えたメキシカンたちが、列を作るかのように交差点を渡っていた。どの顔も浅黒く、髪が黒い。そして貧しい身なりである。まだ午前8時前だというのに、人の波が途切れることはなかった。 客待ちしているタクシーの運転手に声を掛けてみる。 「セニョール、あなたはメキシコ人?」 「そうだよ」 50歳のタクシードライバー 彼の左手にはハンバーガーが握られていた。

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