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酪農家が苦しむ“汚染ミルク事件”の爪跡(中国発 経済観察報)
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- 経済観察報記者 / 汪言安 河北省粛寧県の前白寺村で酪農を営む趙瀾涛(チャオ・ランタオ)は、石家庄市の乳製品メーカー君楽宝乳業への生乳の納入を4月から自発的に中止した。つい先日、彼は多くの人脈を頼って並々ならぬ労力を費やし、同社から受注を獲得したばかりだった。 この厳しい情勢下で、酪農家がメーカーから注文を取るのは極めて難しい。にもかかわらず、趙瀾涛が自ら納入を中止したのはなぜか。理由はただ1つ。半月間試した結果、物流コストが高すぎて利益が出ないことが分かったからだ。 君楽宝乳業との契約では、趙瀾涛は同社の工場に毎日生乳を納めなければならない。しかし、彼の牛舎は石家庄から200キロ以上も離れており、車で往復6〜7時間もかかる。

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