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対米戦争を避けよ! 泥亀、奔走す(泥亀サバイバル〜金ぴか偉人伝・2)
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- (イラスト:茂本ヒデキチ) 軍靴の音の高まりとともに海運界を暗雲が覆った。 四方を海で囲まれた日本は、明治維新以降、国策的な海運政策で業界の発展を図った。海外との大動脈である航路が、万が一にも途絶するようなことがあれば、資源や生活物資の輸出入を船に頼る日本は、文字どおり「沈没」してしまう。 海運界は、西南の役、日清・日露の戦争、第一次大戦といくさのたびに膨張した。 だが、1931年の満州事変、テロとクーデターの時代を経て、37年の盧溝橋事件から日中の全面戦争へ突入すると、一転、存亡の危機が迫ってきた。 海運界の長老・山下亀三郎は、日本と中国の和平を願っていた。これ以上、深みにはまれば、商売どころではなくなる。
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