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【NY市場】ドル高が継続、復調の兆しは米国のみ
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17日のNY市場では欧州通貨安・ドル高の流れが継続した。
決算内容が改善したシティGが売り込まれ円買いが強まる場面もあったが、株式市場と連動した動きは一時的。
昨日からドルカナダの反発が継続したほか、豪ドル買い・NZドル売りが続き、豪ドル/NZドルは3月11日以来の高値をつけた。
この日発表された米ミシガン大学消費者信頼感指数は、市場予想および前回値を上回ったが、反応は鈍かった。
ただ、他の主要国から先んじて米経済指標や米企業決算は改善しており、消極的なドル高ではなかった。
東京でのトリシェECB総裁の発言も、米国と比較して積極的な対応が不足し、景気対策の効果も見えていない、という対比で取り沙汰されたようだった。
この点で、米国を除き、ユーロ圏と他の主要国は同様の状況下にあると思われる。
弱い者同士の中で消去法的に特定の通貨が上昇するパターンは消失しつつあり、強弱がはっきりしてきた側面も。
◆ドル円、NY序盤から往って来い ドル円は99円台前半から98円台後半まで下落。
決算内容が改善したシティGが売られたことで円買いの反応が出たが、株式市場全体に売りは波及せず、ドル円は99円台前半まで値を戻した。
クロス円では、欧州通貨安もあってユーロ円やポンド円が上値の重い展開。
円買いが強まった場面では、この日の安値を更新した。
ユーロ円は129円割れまで下落後、129円台まで小戻し。
ポンド円は146円台序盤まで下落後、146円台後半を中心で推移した。
カナダ円はドル買い・カナダ売りが一時強まったこともあり、82円ちょうど前後から81.10水準まで下落後、81円台後半まで戻した。
◆対豪ドル除き、ドル堅調 ユーロドルは安値圏に張り付き ユーロドルはトリシェECB総裁の発言後の軟調推移が継続し、1.30台後半から1.30台序盤まで下落。
ただ、1.3000水準では、オプションの防戦の動きもあり、下値トライは阻まれた。
ポンドドルは欧州通貨安の流れの中で上値が重く、1.48台中盤まで水準を切り上げた後、1.48割れ押し戻された。
ただ、ロンドン午前の安値水準では下値がサポートされた。
ドルカナダは1.21台後半まで上昇しこの日の高値をつけた後、1.21台前半を中心に推移。
豪ドル/ドルは豪ドル/NZドルが上昇したことにサポートされ、0.72割れから0.72台序盤でもみ合い。
NZドル/ドルは0.57台序盤から0.56台中盤まで下落した。

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