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【ロンドン市場】序盤は円高進行も、次第に巻き返す
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16日のロンドン市場は、序盤に一段と円高が進行したがNY市場の参加を控えて次第に下げ渋った。
東京市場で発表された中国の第1四半期実質GDPが予想ほど伸びなかったことで市場に失望感が広がった。
日経平均が反落、為替市場では円買いが強まった。
ロンドン序盤もこの流れを受けて円買いが先行した。
ドル円は98円台後半から一時98.50近辺へと軟化。
特にクロス円の下げがきつく、ポンド円は148円台半ばから146円台後半へ、ユーロ円は130円台半ばから129円台前半まで下落した。
中国経済との連動性が指摘されるオセアニア通貨も軟調で、豪ドル円は71円台半ばから70円台半ばへ、NZドル円は56円台後半から56円近辺へと売られた。
しかし、東京時間19:30の米JPモルガンの決算発表を控えて警戒感もあり、円高は一服した。
注目の決算発表は第1四半期の一株利益が予想を上回り、米ダウ平均先物が一時プラス圏に上昇、直後に円売りが強まった。
ドル円は99円台回復、ユーロ円は130円台後半、ポンド円は148円手前まで反発する場面があった。
ただ、円売りも一時的で、JPモルガン株が反落したことをきっかけにダウ平均先物も再びマイナス圏へ、円相場も円高圧力が復活してドル円・クロス円の上値を押さえた。
NY市場では、東京時間21:30に米住宅指標や新規失業保険申請件数の発表を控えており、後半は取引手控えムードが広がった。
◆新華社、経済に対する盲目的な楽観主義を警告 新華社が中国GDPを受けて論評を掲載した。
中国の景気刺激策はプラスの結果を示している、経済は予想よりも良好、と述べる一方で、景気回復の基盤は依然として弱い、民間投資が依然弱い、経済に対する盲目的な楽観主義を警告、と市場の過剰反応に牽制球を投げていた。
1-3月期の中国GDPが予想ほど伸びなかったことを背景に、東京市場後半からロンドン序盤にかけてリスク回避的な円高圧力が継続していた。
◆ユーロ圏鉱工業生産は引き続き低下も、ユーロ安は一服 東京時間18時に発表されたユーロ圏経済指標は、3月消費者物価指数・確報値は速報とほぼ同水準だった。
また、2月鉱工業生産指数は前月比-2.3%、前年比-18.4%と依然として大幅な低下が続いた。
前回1月の数値が上方修正されたものの、市場の反応はユーロ売りだった。
また、ゴンザレス・パラモECB専務理事は、ECBの追加利下げの余地があることを否定しなかったが、デフレリスクは高くない、行過ぎた低金利には不都合がある、とややタカ派的な発言もあった。
また、このところ続いたユーロ売りポンド買いの動きはみられず、むしろ調整的な買戻しが進んだ。
ユーロドルの下げは一服し、序盤の下げを消していった。

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