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【ロンドン市場】円売り・欧州通貨買い、巻き返しの動き強まる
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15日のロンドン市場は、東京市場での値動きが一気に巻き返された。
特にポンドやユーロなど欧州通貨が対円および対ドルで堅調だった。
序盤は東京市場での円高の流れを受けて始まったが、欧州株式市場が軟調にスタートしても一段の円高の動きは見られず調整・揉み合いとなった。
英FT指数が先行する形で株式市場が反発の動きに転じると一気に円売りの動きが強まった。
ポンド円主導で各クロス円が上昇。
ポンド円は146円近辺から149円近辺へと上伸してきょうの高値を更新。
ユーロ円もつれ高で130円近辺から131円台後半まで買われた。
ドル円も98円台前半が底堅く、99円台を回復する力強い動きになった。
欧州通貨は対ドルでも大きく買い戻された。
ポンドドルは1.48台前半から1.50台乗せとなり、3ヶ月ぶり高値水準に達した。
ユーロドルも1.32近辺から1.33近辺へと反発した。
ただ、ユーロ売りポンド買いが強まったことで、ユーロはポンドほどのパフォーマンスはみせなかった。
NY勢の参加を控えて1.32割れまで反落した。
NY市場では、米消費者物価指数やNY連銀製造業景気指数、鉱工業生産など米経済指標が目白押しとなる。
ロンドン市場では、短期的な仕掛けが予想外に大きく相場を動かしたようだ。
◆ウェーバー独連銀総裁、利下げ余地あるが1%以下の水準には否定的 ウェーバー独連銀総裁の講演内容が伝わった。
ECBの利下げ余地があるとしながらも、1%以下への利下げには批判的、個人的には翌日物金利は下限水準に達している、とした。
ECBの中ではタカ派の同総裁だが、利下げ余地があるとしたことで、ユーロ売りポンド買いの反応がみられる場面があった。
ただ、資本市場への介入には慎重な姿勢を示しており、一歩踏み込んだ金融緩和策には消極的だった。
また、独経済見通しについては、2010年にプラス成長を回復するチャンスがあるが、2009年の大半の期間でマイナス成長となる見通し、と悲観的な見方だった。
◆ポンド買い先行、英住宅価格の低下に反応せず 2月の英DCLG住宅価格がマイナス12.3%と発表され、1月のマイナス11.5%から一段と落ち込みが深刻化した。
しかし、ポンド売りの反応はほとんどみられず、ユーロ売りポンド買い圧力が継続した。
住宅関連指標としては、東京朝方に3月の英RICS住宅価格が発表されており、マイナス73%と前回のマイナス78%からやや改善していた。
市場はポンド買いの流れに乗っており、悪材料には反応しにくかった。
ロンドン市場に入ってから、ユーロポンドは0.89近辺から0.88台前半へとほぼ一方通行で下落した。

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