スポンサーリンク |
【東京市場】円買い優勢、株安で巻き戻し
- 記事詳細
-
14日の東京市場は円買いが優勢だった。
早朝は円安方向に振れたが、日経平均が寄り付き直後に下落すると株安に反応する形で円高方向に流れが反転した。
ユーロ円は134円台前半から132円台後半、豪ドル円は73円台半ばから72円台半ば、ドル円は100円台半ばから99円台半ばまで値を崩した。
海外市場で進んだ円安がほぼ巻き戻される展開だった。
午後には日経平均が下げ渋ったことで円買いが一服。
ドル円、クロス円は午前の安値からやや値を戻している。
◆ポンド、英不動産市場の改善期待も 円買いに次いで目を引いたのがポンド買い。
ポンド円は149円台前半から147円台後半まで売られたものの、ポンドは対ユーロや対欧州通貨で底堅い動きを続けた。
ユーロポンドは0.90を割り込み、0.89台半ばまで下落。
ポンドドルは1.48台前半から1.49台前半まで買われ、前日の高値を塗り替えた。
14日付の英紙テレグラフは民間エコノミストの話を引用する形で英不動産市場の低迷がクリスマスまでに終了するとの記事を掲載している。
不動産価格の下落と利下げで住宅価格が割安になっているとの見方が背景。
◆NZドル、小売売上高改善に反応薄 早朝発表された2月のNZ小売売上高は前月比0.2%増と予想外の改善を示したが、NZドルは対ドル、対円とも殆ど反応を示さなかった。
海外市場で急伸したため、上値追いに慎重な見方が出ていた。
項目別では住宅関連やガソリン販売が好調。
なお、自動車を除いたコア指数は前月比0.1%減と市場予想並みの水準だった。
◆シンガポールドル急伸、MASは変動幅切り下げ 東京市場では9時過ぎ、シンガポールドルが急伸した。
シンガポールドル円は66円台前半から一時67円台まで急伸した。
中央銀行に相当するシンガポール金融管理局は14日、シンガポールドルの名目実効為替レート(NEER)を現在の相場水準近辺に設定すると発表。
事実上の通貨切り下げに踏み切ったが、一部で現在より低い水準まで切り下げるのではとの見方も出ていたため、発表時に買い戻しが膨らんだ。
MASは声明でシンガポールの経済や金融システムは引き続き健全、シンガポールドルが不当に弱くなる理由は見当たらないと述べていた。

スポンサーリンク |