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米2月貿易赤字、9年ぶり以上の低水準に=景気後退で輸入急減
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−第1四半期GDPのマイナス幅、縮小か拡大で見方分かれる−
【2009年4月12日(日)】 − 米商務省が9日発表した2月の貿易・サービス収支(季節調整済み)の赤字幅は、前月比28.3%減(前年比58%減)の259億7000万ドルと、1999年11月以来9年3カ月ぶりの低水準となった。
市場予想の赤字幅360億ドルを大幅に下回り、前月(5月)の赤字幅362億ドル(改定前は360億ドル)からも大幅に改善している。
赤字幅が大幅に縮小したのは、輸入が米経済のリセッション(景気失速)が一段と深刻化したため、輸入が7カ月連続で減少したためだ。
これまで貿易赤字の大半を占め、赤字拡大の元凶とされてきた中国との貿易赤字が、前月比31%減の189億ドルと、3年ぶりの低水準に急減したことも要因になっている。
ちなみに、日本との貿易赤字も22億ドルと、1984年12月以来約24年ぶりの低水準となっており、米景気の後退を背景に主要貿易相手国との貿易の後退が顕著になっていることが浮き彫りになった格好だ。
1-2月の累計赤字額を年率換算にすると、3730億ドルとなり、これは2008年の6810億ドルの約半分という急速な減少で、2007年12月から始まったリセッションが当面続く見通しから、こうした低水準の貿易赤字は年内いっぱいまで続くと見られている。

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