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【NY市場】米銀業績見通しにサプライズ
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9日のNY市場は連休前とあって、欧州勢中心にポジション調整の動きがあった。
ロンドンフィックスにかけて対欧州通貨中心にドル高が進んだほか、ポンドに対するユーロ売りも入った。
フィックス通過後もドル高が続いた。
この日は、米ウェルズ・ファーゴが、1-3月期の業績が住宅ローンなどの新規貸し付け増加で押し上げられたと見通しを示し、米株式市場が金融株中心に急伸したが、リスク選好による円売りやドル売りはあまり見られなかった。
むしろ、このところ景気悪化ペースの鈍化を示す米経済指標が出ていた中、米ウェルズ・ファーゴの業績好転や米貿易収支の改善もあって、リスク回避的な意味合いではないドルの強さが見直されているとの見方もあった。
この日講演を行ったミネアポリス連銀総裁のように、米金融当局者は景気に関して慎重な見方を維持している。
マーケットの期待先行の動きに釘を刺しているようにも見えたが、企業業績や経済指標で悪くない内容が目に付くようになったことも確か。
マーケットは素直に反応している。
100年に一度の危機の中で、当局と市場参加者の温度差が一段と開いているように感じられた。
◆資源国通貨で円安推移目立つ、ユーロ円は軟調 ドル円は米ウェルズ・ファーゴの好調な業績見通しを背景に100円ちょうど付近から100円台中盤まで上昇した。
ユーロ円はポンドやドルに対してユーロ売りが入ったため、133円台中盤から132円割れまで急落。
NY午後は安値圏でもみ合った。
ポンド円はウェルズ・ファーゴの発表を受けて147円台終盤まで戻した後、ポンドドルの下げを受けて146円台前半まで反落。
その後、ドル円がしっかりと推移する中、ポンドドルが安値から反発したことで、ポンド円は147円台前半まで水準を切り上げた。
カナダ円や豪ドル円は米株高を受けて堅調に推移した。
◆資源国通貨と欧州通貨で値動き別れる ユーロドルは連休を控えて欧州勢の調整売りが入り、1.3300付近から1.31台前半まで急落。
後半にかけては1.31台中盤でもみ合った。
ポンドドルは株高を受けて1.47台前半まで上昇後、対欧州通貨中心に調整のドル買いが入ったため、1.46割れまで下落。
その後、ユーロ安・ポンド高推移にサポートされ、1.46台後半まで持ち直した。
資源国通貨は堅調に推移。
ドルカナダはロンドン市場からのドル安・カナダ高推移が継続し、1.2210水準まで下落。
一旦1.2300付近まで戻したが、上値は重かった。
豪ドル/ドルはリスク選好の動きから0.7200水準まで上昇後、欧州通貨中心にドル高が強まったため、0.71台中盤まで下落。
その後、再度0.7200付近まで切り返した。

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