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【東京市場】円安の動き広がる、ドル円は101円目前に
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週明け6日の東京市場は、円安の動きが広がった。
米景気回復期待から週明けのアジア各株式市場が堅調に推移、リスク選好ムードが円売りへとつながった。
先週末の米雇用統計後のNY株式市場が堅調だった地合いが受け継がれた形。
ドル円は早朝の100円台前半からほぼ一本調子で値を上げ、午前中に100.93レベルと101円に迫った。
08年10月以来、約5ヶ月半ぶりの円安ドル高水準となった。
週末に北朝鮮のミサイル発射が報じられたが、リスク要因とは捉えられなかった模様。
日経平均は前場に200円高となる堅調な動きで、輸出銘柄が上昇するなど円安との相乗効果が観測された。
午後は相場が落ち着き、100.70-90レンジでの揉み合いが続いた。
クロス円も堅調な推移。
ユーロ円は135円台半ばから137円近辺へと上昇、08年10月以来の高値水準だった。
ポンド円は149円近辺から150円台後半へと上昇、08年11月以来の高値水準となった。
カナダドル円も81円台半ばから82円台半ばへと上昇、連動性が高いとされる原油先物が時間外取引で1ドル超の上昇となったことも支えとなった。
オセアニア通貨では、豪ドル円が72円乗せから72円台後半へ、NZドル円が59円乗せから一時60円台へと上昇した。
クロス円の動きにつれてドル円以外の各主要通貨はドルに対しても堅調だった。
ユーロドルは1.35台前半から後半へ、ポンドドルは1.48台半ばから1.49台前半へと上昇して、前週末高値を更新した。
ドルカナダは1.22台後半から1.22台前半へと軟化した。
豪ドル/ドルは0.71台前半から0.72近辺へ、NZドル/ドルは0.58台後半から0.59台後半まで上値を伸ば場面があった。
◆豪財務相、豪利下げが商業銀行に浸透すること望む スワン豪財務相がキャンベラでの記者の質問に対し、豪利下げが商業銀行に浸透すること望む、との見解を示した。
また、世界経済の落ち込みは予想以上のスピード、とも述べており警戒感は継続するとした。
発言に対する市場の反応は中立的で、円安圧力が継続していた。
あすの東京時間13:30には豪中銀が政策金利を発表する。
市場予想では一部に25bpないし50bpの利下げ予想があるが、大勢は3.25%での据え置きとなっている。
◆イタリア中部地震、被害拡大へ 東京未明にイタリア中部でM6.3規模の地震があったと報じられた。
古い建物が多い地域で被害の拡大が懸念されている。
ただ、東京市場での反応は限定的。
ユーロは対円、対ドルともに堅調な取引が続いた。
この後の海外市場にかけてはリスク材料となるか留意が必要との見方もあった。

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