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今週のまとめ4月21日から4月25日の週
- 記事詳細
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21日からの週の為替市場は、前半は米金融機関決算の弱い結果を受け、
株価が不安定な動きで始まったことで、ドル安水準を試した。
ユーロドルは1.6020レベルと大台をクリアして最高値を更新した。
しかし、欧州高官から活発に為替相場の動きに対する懸念表明が発信され、 次第にドルが底堅い動きを見せ始めた。
さらに、ドイツIfo景況感指数が予想外に悪化、米新規失業保険申請件数、 米耐久財受注の改善傾向が伺えたことからドル買いの動きへと反転していった。
ユーロドルは1.55台半ばと最高値から500ポイント近い調整、ドル円も 102円台から105円を試す水準へと反発していった。
米国債利回りが上昇する一方で、米株式は堅調に推移とリスク選好型の 資金シフトがみられた。
市場では来週のFOMCでの利下げの後は、しばらく 利下げが打ち止めとなるとのセンチメントが強まっていった。
(21日) 週明けの東京市場は、前週末に円安が強まった動きを受けて始まった。
ドル円は一時104円台乗せとなったが103円台後半での揉み合いに落ち着いた。
クロス円もユーロ円164円台前半など円安水準での取引が中心だった。
豪ドルは生産者物価指数が予想を上回ったことから買われ、豪ドル/ドルは 0.93台前半から一時0.94台に乗せる動きもあった。
また、英住宅金融支援策の発表待ちでポンドが比較的堅調に推移していた。
ロンドン市場では、英中銀から英住宅金融対策が発表された。
事前の報道とほぼ同じ内容だったことから、これまでのポンド買いの ポジションは急速に巻き返され、ポンド売り一色となった。
ポンドドルは2.00近辺から1.98近辺へ、ポンド円は207円台後半から204円台半ば へと大きく下落した。
その他主要通貨はポンドに対して買われたことから、 ドル円、ユーロドルともにドル売りの動きに波及していった。
米銀大手バンカメの決算が弱い結果と発表され、株安の動きが強まった。
円買いが強まり、ドル円は一時103円割れ、ポンド円204円台前半へと売られた。
NY市場では、バンカメ決算が材料視されてドル売り優勢にはじまった。
しかし、ドル円の103円割れの水準では買い意欲が根強く、103円台前半での 揉み合いが続いた。
ユーロドルは1.59を挟んでの振幅相場で、高値水準を維持、 一方、ポンドドルは1.99近辺と上値が重い展開だった。
(22日) 東京市場は、前日NY市場の株安を受け日経平均が軟調になり、円が買われた。
ドル円は103円台前半から102円台後半に軟化、ユーロ円はユーロ債償還の売りが 加わり164円台半ばから163円台前半へと下落した。
ロンドン市場では、欧州通貨が対ドル、対円ともに堅調に推移した。
序盤はユーロドルが1.58台前半から1.59台後半へと買われた。
ECB高官から インフレとの対決姿勢を強める発言が相次いだことが材料視された。
ポンドドルがユーロにやや遅れて上昇し、1.97台半ばから1.99台乗せまで買われた。
ベスリー英政策委員が前日の流動性対策により、英中銀は物価安定に注力できると 述べたことがポンド買いを支援した。
この間、ドル円は103円台前半での動きに 留まり、ユーロ円、クロス円が上昇した。
また、原油先物が118ドル乗せと最高値を更新し、資源国通貨にも資金が流入した。
カナダ中銀は市場の予想通り政策金利を0.5%引き下げて3.0%とした。
中銀声明で追加利下げが示唆されたことからカナダ売りが強まる場面もあった。
NY市場は、全般にドル売りが目立った。
米企業決算の業績見通しが不調だったことで 株価が軟調となり、ドルが軟調に推移した。
原油先物が119ドル台と最高値更新を 続けたこともドル売り圧力となった。
ユーロドルは一時1.6020レベルと節目をクリア してユーロ導入来の最高値を更新した。
ドル円は一時102円台後半へと下落した。
米中古住宅販売はほぼ予想の範囲内の結果となり、ドル相場の反応は軽微だった。
(23日) 東京市場は、各主要通貨の値動きが限定されるなかで豪ドルの上昇が目立った。
第1四半期の豪消費者物価指数が予想を上回ったことで、豪ドル/ドルは0.94台前半から 0.95台乗せへと上昇した。
一方、ドル円は103円挟み、ユーロドルは1.59台後半で 小幅の値動きが続いた。
日経平均は堅調だったが、円売りの反応は限定的だった。
ロンドン市場は、ドル相場が激しく振幅した後、ドル買いが優勢となっていった。
ユーロドルは1.60近辺が重く、ドイツおよび欧州の購買担当者指数が好調だったものの 欧州株安の動きに調整色が強まり、1.59台前半へと反落した。
注目された4月の英MPC議事録は票が3つに割れた。
6名が0.25%利下げ、2名が据え置き、 1名が0.5%利下げを主張した内容が発表されると、ポンド買いが強まった。
ポンドドルは2.00近辺、ポンド円は206円台乗せへと買われた。
しかし、英株式市場で 金融株が反落したことをきっかけに、ポンドドル1.98台前半、ポンド円204円台前半へ 大幅に売られた。
ドル円は引き続き103円近辺での神経質な取引だった。
カナダ小売売上高が予想を大幅に下回ると、カナダドルが全面安になった。
NY市場は、ロンドン市場の流れを受けてドル買いが優勢だった。
米株が堅調だったことで ドル円は一時103円台後半へと買われた。
ユーロドルは前日に1.60台を付けたことで 達成感もあり売りが先行、1.58台後半へと調整された。
(24日) 東京市場は、前日NY市場のドル買いセンチメントを受けてドル高水準で取引された。
ドル円は103円台で下固めの動きが続いた。
ユーロドルは1.58台前半へと軟化した。
日経平均が堅調だったことでクロス円も買われ、ポンド円は205円台回復、 ユーロ円は164円台前半で取引された。
NZ中銀は政策金利を8.25%に据え置いた後の声明で弱気な景気見通しを表明した ことから、NZドルが軟調だった。
対ドルで0.79台後半から前半に下落、対円でも 売り圧力が強かった。
ロンドン市場は、ドイツIfo景況感指数が予想を大幅に下回りユーロ売りが強まった。
4月の同指数は102.4と昨年12月の103.0を下回り今年の上昇傾向を覆す結果となった。
ユーロドルは1.58台半ばから1.57台半ばへと下落、ユーロポンドの買いも強まった。
英小売売上高は前月比マイナスの一方、前年比は予想を上回った。
ポンドドルは一時1.98台に上昇したが、1.97近辺へ反落する激しい動きとなった。
ドル円は104円手前まで買われた後、欧州株軟調で103円台前半へ売られた。
上下動が激しかったが、ドル円以外の主要通貨ではドル高水準で取引された。
NY市場では、米新規失業保険申請件数、米耐久財受注の強い結果でドル買いが強まった。
新築住宅販売件数の悪化によるドル売りの動きもドル買いの勢いに飲み込まれた。
ユーロドルは一時1.56台前半と、高値から250ポイント超の大幅下落になった。
ドル円も104円台半ばまで買われ、ドル全面高の様相を呈した。
米株が上昇、米国債利回りが上昇と国債から株への資金シフトがみられ、 リスク回避的なセンチメントが弱まる格好となった。
(25日) 東京市場は、ドル高水準での揉み合いになった。
ドル円は104円台前半で値固め、 ユーロドルは1.56台後半での取引が続いた。
日経平均は300円超の大幅高だったが クロス円の動きは鈍く、ユーロ円163円台半ば、ポンド円205円台後半で推移した。
ロンドン市場は、前日の流れを受けてドル買いが強まり、ユーロドルは1.55台半ば へと一段安になった。
ドル円は104.85レベルと105円に迫る動きをみせた。
またポンド買いも強まり、ポンドドルは1.98台後半へと逆行高になった。
ドル買いおよびポンド買いが連動していたようだ。
英第1四半期GDP速報値は前年比2.5%と予想をわずかに下回ったが、ポンド売りの 反応は見られなかった。
米国債利回り上昇、米株高のパターンが続き、為替はドルへの回帰現象が続いた。
NY市場ではミシガン大学消費者信頼感指数・確報値が予想外の下方修正となり、 ロンドン市場でのドル高にやや調整が入った。
株式市場が軟調に始まり、更にドル売り は加速、ドル円は一時104円を割り込む場面も見られたが、金融株が下げを支える形で、 株価も下げ渋る中、ドルも買い戻しの動きが優勢となり、NY時間朝の水準まで戻す往っ て来いの動きとなった。

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