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「家を継ぐ」という忠義心に見るサステイナビリティ(渋澤 健の資本主義と道徳)
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- 封建制度の下に270年間の平和期であった江戸時代。真剣を振り落とす必要が少なくなった武士階級の規範に、儒教の仁、義、礼、智、信という徳の教えの影響が高まりました。 高尚な立場に自身を置いていると思っている士族が、金銭勘定は卑しむべき行為であるという思想に取りつかれてしまったことを想像することは難しくありません。ただ、彼らの生活が成り立ったのは、農民や商人の手でこしらえた果実をかじっていたからです。 明治維新によって武士は刀を棚に仕舞いましたが、彼らの自尊心は残りました。20世紀の初頭に新渡戸稲造が、西洋の騎士道に劣ることのない、「武士道」という言葉で、日本の精神を西洋社会に訴えたことも、士魂の存在感を世に定着させました。
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