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【ロンドン市場】円安の動きも、米雇用統計巡り振幅
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ロンドン市場は、序盤に円安の動きが強まったが、中盤は米雇用統計の発表を控えて模様眺めとなった。
欧州株および米株先物は各指数の値動きがまちまちとなり、為替相場の手掛かりとはなりにくかった。
米雇用統計はほぼ市場予想通りの結果となった。
発表直後は株高・円安の反応が強まったが、週末を控えて利益確定の動きに押されて神経質な上下動となった。
ドル円はロンドン序盤に99円台前半へと軟化したが、中盤には100円台に乗せた。
その後99円台後半で揉み合い。
米雇用統計発表直後に100.30レベルと年初来高値を更新、08年11月4日以来の円安ドル高水準となった。
その後はNY序盤にかけて99円台後半へ押し戻された。
クロス円は往来相場。
ユーロ円は133円台前半から134円台後半に上昇したあと、134円挟みの水準で米雇用統計を迎えた。
発表後に135円手前へと上昇後、133円台半ばへと反落した。
ポンド円は全般に買いが先行し、145円台半ばから148円台前半へ上昇。
147円割れもあったが、雇用統計後に148円台後半へと急伸した。
その後の戻りも147円台後半と限定的だった。
ポンドが堅調な理由としては、ロンドン序盤に発表された3月の英CIPS非製造業PMIが予想を上回った点が指摘されたほか、債券買いからのフローも持ち込まれていたようだ。
ユーロドルは1.34近辺から1.34台後半での振幅のあと、NY序盤には1.33台後半に下げた。
ユーロ円の利益確定の動きや、ユーロ売りポンド買い圧力などに押された。
一方、ポンドドルは1.46台半ばから1.48台乗せとなり、下値は1.47台前半が堅かった。
◆米雇用統計、失業率8.5%は25年ぶりの高水準 注目された3月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が66.3万人減とほぼ市場予想66.0万人減の水準に留まった。
2月は65.1万人減のままだったが、1月は65.5万人減から74.1万人減へと大幅に下方修正された。
74.1万人減は約60年ぶりの記録的な大幅減。
また、失業率は8.5%へと上昇、25年ぶりの高水準を記録しており雇用情勢は、依然最悪の状況が続いていた。

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