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近代国家の限界と21世紀型の国家像(御立尚資の「経営レンズ箱」)
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- 『国家の崩壊』(日本経済新聞出版社刊、原題 The Breaking of Nations : Order and Chaos in the Twenty-First Century)というなかなか面白い本がある。刺激的なタイトルとは裏腹に、落ち着いたトーンで21世紀の国家(及び国家連合)像について語る好著だ。 英国の外交官である著者ロバート・クーパーは、国家をプレ近代、近代、ポスト近代の3類型に分けて考える。内戦などでカオス状態にある「プレ近代国家」。確立された国民国家(ネーションステート)であり、自国の安全保障の手段として軍事力に依存する「近代国家」。そして、安全保障のためには相互に透明かつオープンであること、相互に良好な政治関係を維持することを、軍事力よりも重視する「ポスト近代国家」だ。
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