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【東京市場】乱高下の末、円買いの動き
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1日の東京為替市場は乱高下の末、円買いの動きとなった。
材料は米自動車問題と日銀短観。
日銀短観は大企業製造業で-58と予想以上の悪化を示したことから、発表直後は円売りが優勢となった。
しかし、その直後にオバマ大統領がGMにとって破産法申請が最善の選択肢との認識を示しているとの関係筋の話が伝わったことで、急速に円は買い戻された。
ただ、その後、報道は「正確ではない」と政府高官が朝方の報道を否定したことから、一転、円売りが再び強まった。
ただ、日経平均は持ち直し大幅高となったものの、警戒感も強いのか、米株先物が時間外で大幅な下落を示していたことから、徐々に円買いの動きとなり、ドル円は98.50近辺まで下落、ユーロ円は一時130円を割り込んでいる。
◆ドル円、200日線の壁 ただ、100円への期待感はなお強い ドル円は朝方、99.40近辺まで上昇したが、落とされている。
200日線が本日は99.30付近に来ており、ちょうど跳ね返された格好。
今のところ、200日線の壁は機能しているようだ。
長期トレンドを示すテクニカル指標だけに、なかなか抵抗も強い。
ストップは99.50より上に観測されているが、100円までの間には、オプション関連を始め、実需など売り圧力は相当程度強そうな気配ではある。
ただ勢いはあり、21日線(本日97.75付近)をブレイクしなければ、100円への期待感はなお強い。
◆ボラード声明でNZドル下落 東京時間の早朝にNZドルが急速に下落した。
背景はボラードNZ中銀総裁の緊急声明で「NZ長期金利は過度に上昇」、景気認識についても「下振れリスク」と、これまでと変化がないことを強調している。
NZ国債利回りは3月20日頃から急速に上昇、5年債利回りは3%台から一時4.6%台まで上昇していた。
NZ中銀の金融緩和サイクルが近く終了するのではとの観測や、期末、特に日本の年度末に伴う実需売り(利回り上昇)も出ていたのかもしれない。
連続利下げを実施してきたにもかかわらず、意図しない動きに、さすがの中銀も業を煮やしたようだ。

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