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危機は「人脈」に頭を下げ、復活は世界を見る「戦略」で稼ぐ(泥亀サバイバル〜金ぴか偉人伝・2)
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- (イラスト:茂本ヒデキチ) 昭和恐慌の大津波が襲いかかるなか、山下汽船は中堅・若手幹部の大量脱退で創業以来の危機に直面した。 山下亀三郎に反旗をひるがえした造反組は、山下とライバル関係にあった勝田銀次郎(1873-1952 勝田商会創業者、のち神戸市長)が創設した太洋海運と連繋して大同海運を設立。不定期船のオペレーションに若いエネルギーを燃え上がらせた。 かたや山下は、八方ふさがりだった。荷動きは激減し、運賃は採算点を割り、海運市況は低迷したまま。係船が増える一方だった。 なんとしても経費を切りつめねばならない。山下汽船は、大阪から瀬戸内海一帯の中小船主から船を傭船(チャーター)し、配船、運航の管理で利益をあげていた。
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