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【NY市場】ドル乱高下、米財務長官の発言で
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25日のNY市場はガイトナー米財務長官のSDRを巡る発言に翻弄された。
財務長官がIMFのSDR(特別引き出し権)拡大について言及すると、基軸通貨としてのドルの優位性が揺らぐとの見方が浮上。
早朝の取引でドル円は98円付近から97円割れへと急落、ユーロドルは1.34台半ばから1.36台半ばへと急騰した。
僅か10分程度の出来事だった。
ただ、財務長官がドルの基軸通貨としての役割は変わらないと補足すると、ドル売りは一服。
ドル円は97円台後半まで反発、ユーロドルは1.3500付近まで反落した。
発言が拡大解釈された面が強いようだ。
今週は中国人民銀行の周小川総裁がIMFのSDR利用拡大を促し、ドルに代わる基軸通貨体制を構築することを主張している。
イエレン・サンフランシスコ連銀総裁は中国が提案した国際通貨制度について興味深いと前向きな見方を示したが、現時点では実用には程遠いと批判的な見方を添えていた。
◆株式市場に視線、一時円買い進む きょうは午後に入って一時円高に振れた。
当初はユーロ円を中心にクロス円が買われ、ユーロ円は132円台後半、豪ドル円は68円台後半、NZドル円は55円台後半まで上昇した。
ダウ平均が一時200ドル高に迫るなど米株式市場の上昇がリスク選好の円売りを促した。
ただ、後半に入ると長期金利上昇を嫌気し、株式市場でダウ平均が一時100ドル超下落。
豪ドル円など高金利通貨を中心に利益確定売りが進んだ。
ユーロ円は131円台後半、豪ドル円は67円台前半、NZドル円は54円台半ばまで下落している。
このところ、クロス円と株式市場の連動性が増しており、市場の視線は株価動向に注がれているようだ。
なお、ダウ平均は89ドル高で取引を終えた。
長期金利の上昇が落ち着いたことで買い戻された。
株価の持ち直しに反応する形で円買い圧力は緩和している。
◆ユーロ堅調、ユーロポンドが値動き主導 きょうは相対的にユーロが堅調だった。
ユーロポンドが0.92台前半から0.93台半ばまで買われ、ユーロ相場を下支えした。
ロンドン市場で伝わった英小売統計の悪化や英国債入札の札割れがユーロ買いポンド売りの手掛かり。
前日急落したことも短期筋の買い戻しを誘発した。
ユーロドルは米財務長官の発言で乱高下を演じた後、1.36台前半まで買われている。
ユーロ円は132円台後半まで上昇。
米株式市場が下げに転じると一旦調整したが、他のクロス円に比べると調整は限定的だった。
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