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【NY市場】リスク選好の円売り復活
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週明けのNY市場は円売りが優勢だった。
序盤はドル円が97円乗せ、ユーロドルが1.35台割れとなるなどドル買い優勢で幕を開けたが、景気回復期待で株式市場が買われると次第に円売りが強まった。
株高に追随する形で高金利通貨が買われるなど、久々にリスク選好の円売りが復活の兆しを見せている。
豪ドル円は68円台半ば、NZドル円は55円台半ばまで上昇。
原油先物が一時54ドル台まで上昇したため、カナダ円も79円台半ばまで買われている。
◆官民共同ファンド、株式市場は高評価 米財務省は23日、不良資産買い取りプログラムの詳細を発表した。
官民共同で不良資産買い取りファンドを創設し、金融システムの安定化を狙う。
米財務省がTARP(不良資産買い取りプログラム)から750-1000億ドルを拠出し、民間投資家と共同で不良資産の買い取りを行うとした。
買い取り額は最大5000億ドルを目指すが、1兆ドルまで引き上げる可能性もあるとしている。
これを好感し米株式市場では金融株が急伸、ダウ平均は一時500ドル超買われた。
債券運用大手ピムコのグロス最高投資責任者は官民共同ファンドの創設を評価し、参加する意向を示している。
サマーズ米NEC委員長は23日、かなりの投資家が計画に関心を寄せていると述べた。
民間投資家の積極的な参加が計画の成否を握りそうだ。
◆欧州通貨反発、ユーロドル1.36台回復 ユーロドル、ポンドドルなど欧州通貨は後半から上昇に転じた。
ユーロドルは1.34台後半から1.35台半ば、ポンドドルは1.44台半ばから1.45台後半まで反発。
株価急伸で米国債利回りは上昇に転じたものの、ドル買いには結びついていない。
ロンドン市場からNY市場にかけて進んだドル買いの調整が入ったようだ。

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