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【東京市場】三連休明け、株価堅調、円安に
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23日の東京市場、株式市場は堅調に推移、為替市場では円安方向に振れた。
ドル円は早朝に95円台半ばへと下落する場面があったが、その後は円売りが先行した。
仲値にかけての外貨需要が一服した後も昼にかけて上昇し、一時96.55-60レベルと早朝安値から1円超の円安水準となった。
クロス円の動きはさらに大幅で、ポンド円は早朝の138円近辺から昼前に140円台乗せまで上伸した。
ユーロは早朝から底堅い動きとなり、130円近辺から132円近辺へと約2円上昇した。
値動きはいずれも一気に上昇するパターンではなく、着実に買われるパターンだった。
ガイトナー米財務長官が東京時間21:45に金融安定化策について会見すると報じられて米株価指数先物が上昇したことも株高と円安の連動性をもたらしていた。
また、今週は新規投信設定が相次ぐことも需給面で円安材料との見方もあった。
しかし、午後の取引は円安が一巡、調整の動きが中心になった。
ドル円は午前の高値96.60レベルから96円近辺へと反落、ユーロ円も132円近辺から131円台前半へ、ポンド円は140円台前半から139円台前半へと調整された。
米株先物がやや上げ幅を縮小したことも影響したようだ。
ただ、いずれも東京時間9時時点よりは円安水準で取引されており、一気に円高方向に転じてはいない。
また、ドル相場全般はドル売り圧力が優勢だった。
ドル円以外の主要通貨はクロス円の買い圧力と連動して、対ドルでも堅調だった。
ユーロドルは1.36台後半と前週末NYクローズから約100ポイント上昇した。
ポンドドルも1.44台半ばから1.45台乗せへと上昇。
豪ドル/ドルは0.68台後半から0.69台後半へと買われた。
午後も引き続きドル安水準での取引が続いた。
◆日経平均、大幅高に 日経平均は寄り付き直後は方向性が定まらなかったが、東京タイムで今晩に行われるガイトナー米財務長官の金融安定化策発表への期待や、円高の動きに一服感が出たことが金融や輸出株などに好感された。
原油先物の堅調な動きも石油資源関連株を押し上げた。
全般にリスク許容度の改善ムードが強まっていたようだ。
後場の寄り付き後には8200円台へと上昇。
ただ、米株価指数先物が上げ幅を縮小すると上値追いは一段落、8100円台での底堅い取引が続いた。
そして、引けにかけて一段高、大引けは前営業日比269.57円高の8215.53円で、上昇率は3%超に達した。
◆ガイトナー米財務長官会見に注目集まる 東京時間21:45にガイトナー米財務長官の会見が行われる。
米財務省は22日に同長官の会見が現地時間23日朝方に行われると発表していた。
同長官は不良債権などの処理のために民間主導のファンド創設を主張してきた経緯があり、今回の会見ではより具体的な内容が発表されるとの期待感が強まっている。
現状、アジアタイムの株式市場は米株価指数先物を含めて堅調に推移しており、ある程度、金融安定化策について織り込みが進んでいるようだ。
米財務省当局者からは不良資産買取の規模について、750億ドルから1000億ドルとの報道もあった。
また、特に米国内ではAIG幹部の退職金問題にからんで同長官への批判が強まっており、質疑応答でこの問題になんらかの説明があるのかも注目。
24日にはガイトナー米財務長官とバーナンキFRB議長が下院金融委員会でAIG問題について証言する予定。

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