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【NY市場】ポジション調整、ドル円一時96円台回復
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週末のNY市場はドル買い優勢で推移した。
ドル円は96円台前半まで買われ、前日の安値93円台半ばから大きく切り返した。
ユーロドルは1.35台前半、ポンドドルは1.44割れ寸前まで売られ、それぞれ安値圏で揉み合いを続けた。
FOMCでの長期債購入決定後、為替市場ではドル売りの動きが続いていた。
週末ということでドルショートの手仕舞いが相次いだようだ。
午後にはバーナンキFRB議長がFOMC後、初となる講演を実施。
長期債購入は民間信用市場の改善を意図したもの、景気回復は金融安定化次第と述べた。
また、3年後の米経済は大幅に好転するとも述べている。
市場の反応は限られ、きょうはFOMC後に進んだドル安のポジション調整が値動きを左右する形となった。
◆クロス円上昇、ドル円反発で ドル円が値動きを主導する形でクロス円は円安に振れた。
ユーロ円は130円台半ば、ポンド円は139円付近、カナダ円は77円台後半まで上昇。
いずれも週末の高値を塗り替える動きをみせている。
ドル円が急反発したため、クロス円でもストップ注文の執行が相次いだ。
午後には利益確定で円安が一巡したが、ユーロ円は129円台後半、ポンド円は138円台前半、カナダ円は77円台前半で下げ渋る動きを見せている。
◆ユーロポンド軟調、ECBに利下げ圧力 ユーロポンドは0.94台前半から一時0.93台半ばまで売られた。
今週は1月26日以来となる0.95台に迫る場面もあったが、同水準をレジスタンスとして伸び悩んでいる。
市場では米英の長期債購入を受け、ECBに追加利下げを求める声や長期債購入を求める声が強まっている。
きょう発表された1月のユーロ圏鉱工業生産は前年比17.3%減と過去最大の落ち込みを示した。
景気を下支えする目的でECBにも何らかの金融刺激策が求められそうだ。
ウェーバー独連銀総裁は20日、ECBは金利を変更する余地がある、レポの期間延長可能と非伝統的金融政策の導入に含みを残している。
次回ECB理事会は4月3日に開催される。
金利先物市場ではECBの追加利下げは必至との見方が強い。
◆スイス、当局の介入発言続く きょうもスイス当局の為替介入を巡る発言が伝わった。
スイス中銀のロート総裁は新聞社とのインタビューでスイスフラン相場が現在、中央銀行にとって主要な問題、スイスフランがこれ以上上昇しないことが重要と述べた。
外貨購入は(輸入物価下落による)デフレ阻止が目的とも述べている。
発表後、スイスフラン取引の中心となるユーロスイスは1.52台半ばから1.53台前半まで上昇した。
前日にはスイス中銀のジョルダン理事が通貨高抑制のため、スイス売り介入継続の方針を示している。
介入は競争力向上を意図していないと述べたものの、市場は当局の為替介入に神経を尖らせている。

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