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【NY市場】ドル安、財務長官不信説も
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19日のNY市場は前半、ドル売りが進んだ。
ドル円は2月23日以来となる94円割れを記録。
ストップロスを巻き込む形で93円台半ばまで値を崩した。
ユーロドルは1月9日以来となる1.37台乗せを記録。
一時1.37台前半まで買われ、直近2日間での上昇は700ポイントに達している。
米国債利回りの低下が金利面でドル売りを誘発した。
後半は利回り低下が一服し、ドルが買い戻されたが、ドル円は94円台半ばで上昇を阻まれるなど反発は力強さに欠けた。
市場ではガイトナー米財務長官の手腕を疑問視する見方も強い。
英FT紙は18日、ガイトナー米財務長官の先行きを不安視する記事を掲載したほか、IMFは19日、ガイトナー米財務長官の金融システム修復策について最重要の詳細に欠けると批判していた。
一部で辞任説も囁かれている。
◆ユーロスイス乱高下、為替介入発言で ユーロスイスは昼過ぎ、1.53台前半から1.54台前半で乱高下した。
当初はスイス中銀のジョルダン理事が為替介入を示唆したため、ユーロ買いスイス売りが優勢となり、ユーロスイスは1.53台半ばから1.54台半ばまで上昇した。
ただ、その後は同理事が介入はスイス高を抑制することが目的で通貨安による競争力向上を意図していないと発言。
介入への警戒感が薄れ、ユーロスイスの上昇は持続しなかった。
◆ドルカナダ反発、量的緩和導入を意識した可能性 ドルカナダは一時1.22台割れを記録したが、1.23台後半まで反発。
ロンドン市場からNY市場にかけての下げをほぼ回復している。
きょうはドル安や景気回復期待で原油先物が3ヶ月ぶりに50ドル台を回復したが、カナダ買いには結びつかなかった。
カナダ中銀は3月3日、政策金利を0.50%引き下げ、過去最低の0.50%とした。
その際の声明では必要であれば信用供与と量的緩和を通じて追加的な金融刺激策を行うとの方針が示された。
米国が長期債購入を決定したため、カナダもいずれ量的緩和に踏み切るとの見方が働いているのかもしれない。
◆クロス円、ドル相場が値動き翻弄 前日に続き、クロス円の値動きはドル相場に翻弄された。
ユーロ円は128円台前半から129円台後半、ポンド円は136円台前半から138円付近で推移。
ユーロドルやポンドドルは買われたが、ドル円が下落したことで上値が抑えられた。
ドル相場が値動きを主導し、クロス円は不安定な動きが続いている。
原油、金など資源価格は急騰したが、カナダ円、豪ドル円など資源国通貨は冴えない。
ドルカナダが反発したことでカナダ円は77円台後半から一時76円割れまで下げている。

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