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リスク回帰の流れに揺れる金の今後を考える
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3月6日には97年4月以来の安値となる6469.95ドルまで下落したダウ平均は、その後は一貫して上昇し続け、17日には7396.81ドルに達しています。
また、これに連動して日経平均も10日に7021.28円を付けた後は上値追いとなっており、18日の取引では2月10日以来、初めて8,000円台に回復しました。
この動きは、底の見えない世界経済の後退感を嫌って一時的に株式市場から回避していた資金が回帰してきた、つまりリスク回避の姿勢からリスク回帰へと、投資家の姿勢が変化しつつあることを示唆していると思われます。
このような投資家の姿勢の変化は、金市場にも見ることが出来ます。
ダウ平均が反発に転じた3月10日から11日にかけて、金市場は反落に転じ今年2月9日以来、初めての900ドル割れとなる895.9ドルで取引を終えています。
その後、3月13日には930ドル台まで上昇する場面が見られましたが、ダウ平均が着々と上昇する一方で下落傾向を強め、17日には916.8ドルで取引を終えています。
これは、これまで安全な資産として、株式、債券、為替といったペーパー資産市場からリスクを回避するために金市場に集中していた資産が、景気回復期待の高まりを受けて、流出し始めていることを示唆する動きと思われます。

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