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【NY市場】ドル急落、FOMCの長期債購入決定で
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18日のNY市場はFOMC声明発表後、ドルが急落した。
声明では金利据え置きと最大3000億ドルの長期債購入が表明され、米債券市場では10年債利回りが一時2.50%割れを記録した。
為替市場では急激な金利低下でドル売りが加速。
ドル円は98円台前半から95円台後半へと急落、 ユーロドルは1.31台前半から1.3500付近まで急騰した。
ユーロドルは17日のNYクローズ水準から一時500ポイント近く買われ、記録的なユーロ高ドル安を演じている。
◆米金利据え置き、長期債購入・信用供与策拡充を決定 注目のFOMCでは、政策金利が現行の0.00〜0.25%で据え置きとなり、最大3000億ドルの長期債購入とターム資産担保証券ローン・ファシリティー(TALF)の担保条件緩和など信用供与策の拡充が打ち出された。
NY連銀の発表によると国債購入は2-10年債の買い入れに焦点をあてるとのこと。
来週後半に初回の購入を行い、購入は週平均2-3回の頻度で実施される見通し。
声明発表後、10年債利回りは2.93%台から一時2.46%台、2年債利回りは0.96%台から一時0.78%台まで急低下している。
また、株式市場は長期債購入措置を好感して景気回復期待からプラスに転じた。
ダウ平均は一時7500ドル台を回復している。
◆クロス円、振幅を経て買われる FOMC声明発表後、クロス円は激しい振幅を経て買われた。
ユーロ円はユーロドルの上昇とドル円の下げに翻弄され、当初は128円台半ばを中心に上下1円程度の激しい振幅を記録。
ただ、その後はユーロドルの上昇を追い風に129円台半ばまで買われた。
ユーロ円ほどではないが、他のクロス円も似通った動きを示している。
声明発表後、ポンド円は137円台前半から一時135円台前半まで急落したが、夕方には137円台前半まで買い戻され、声明発表後の下げを打ち消している。
◆FOMC声明・要旨 政策金利(FF金利誘導目標)を0%から0.25%のレンジで据え置き。
経済状況、FF金利の異例な低水準を正当化。
長期国債を今後6ヶ月間で最大3000億ドル購入。
住宅ローン担保証券の購入枠を7500億ドル引き上げ、年債最大1兆2500億ドルへ。
政府機関債の購入枠を1000億ドル引き上げ、年内最大2000億ドルへ。
1月会合以降に入手した情報、経済の収縮継続を示唆。
金融安定化策と財政・金融刺激策が持続的な経済成長の緩やかな再開に寄与。
インフレ率は長期的な経済成長と物価安定を促進する上で最適な水準を下回る可能性。
景気回復の促進と物価安定維持のため、可能な手段すべてを導入する。
住宅市場と住宅貸し出しを支援するため、バランスシートを拡大。
TALFで担保条件を緩和、他の金融資産を担保として認める方針。
決定は全員一致。
(3月18日のFOMC声明より)

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