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【ロンドン市場】欧州通貨売り優勢 株価軟調で警戒感
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17日のロンドン為替市場は欧州通貨売りが優勢となった。
欧州株、米株先物が軟調に推移、きょうのNY株式市場への警戒感が強まった格好。
ここ数日の動きを振り返ると、金融機関のCEOの強気発言をきっかけに、金融株に買い戻しが強まり、それが為替市場も含め市場全体の不安感は後退していた。
為替市場では警戒感から買われていたドルが一歩後退した格好となっていた。
しかし、前日の米クレジットカード会社の延滞率増加や弱い米経済指標など実体経済に回復の兆しも見えず、警戒感からのドル買い戻しも入っていたようだ。
◆ユーロドル1.30割れ ポンドドルも1.40割れ 前日、1.30台を回復したユーロドルだが、再び1.30を割り込んでいる。
きょう発表になった独ZEW景気指数は予想ほど悪化せず、一旦1.30台に戻す場面も見られたが、買いが一巡すると、再び下げ幅を加速させた。
株式市場で金融株が利益確定売りに押されており、ポンドも売りが先行、1.39台に下落している。
◆ドル円 クロス円の売りに上値抑えられるも高値圏維持 ドル円は底堅い動きとなった。
レジスタンスとなっていた98.50/60水準を突破、99円台を再び試す動きとなっている。
ただ、ユーロ円、ポンド円といったクロス円が上値を押さえたものの、98.80近辺に上昇している。
◆日銀、劣後ローン引受検討発表 日銀が銀行資本増強策として、劣後ローンの引受検討を発表した。
劣後ローンは弁済順位は低いが、一部を自己資本に組入れることができ、金融機関の自己資本は増強される。
しかし、基本的には負債であることもあり、中核的自己資本である(Tier1)には組み入れることは出来ず、補完的自己資本(Tier2)までに留まる。
金融機関の体力を見る場合、Tier1を重視する傾向が強いが、日銀の白川総裁は先ほど会見し、政府の金融機能強化法は優先株の買取などTier1を重視しているが、日銀はTier2の増強が狙いで、役割は重ならないとの認識を示した。
また、国際基準行だけを対象にしたのは、株価下落の直接的影響が強いためとしている。
貸付金額は最大1兆円とそれほどの規模でもないことから、今回の措置は補完的な意味合いが強い。

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