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【NY市場】欧州通貨反落、ポジション調整進む
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16日のNY市場では欧州通貨が反落した。
ユーロドルは1.30台半ばから1.29台半ば、ポンドドルは1.42台前半から1.40台半ばまで売られ、クロス円も下落した。
ユーロドルが1.30台を回復したことで達成感からポジション調整が進んだ。
株式市場と為替市場の連動性が薄れ、ロンドン市場で進んだ欧州通貨高の調整の側面が強かった。
早朝発表された経済指標に対する反応は限定的。
対米証券投資は予想外の資本流出を記録、製造業景況感や鉱工業生産は米製造業の不振を裏付けたものの、市場では材料視されなかった。
◆クロス円、欧州通貨安で軟調 クロス円は円高傾向で推移した。
ユーロ円、ポンド円など欧州通貨の下げがきつく、ユーロ円は128円台半ばから127円台前半、ポンド円は139円台後半から138円割れまで下げた。
欧州通貨の下げがクロス円全体に波及し、資源国通貨でも次第に調整色が強まった。
◆ドル円弱含み、FOMC控え警戒感も ドル円は98円台半ばから98円台前半へと弱含んだ。
FOMC前日ということで様子見が強かった。
米国では政策金利が0.00-0.25%とゼロ付近で推移しているため、今回のFOMCでの焦点は長期債購入を巡る議論になるとの見方が強い。
前回1月のFOMCではラッカー・リッチモンド連銀総裁が唯一、長期債購入を主張した(声明では長期債購入の可能性に言及)。
今回のFOMCではラッカー総裁に何人のメンバーが同調するかがポイントになりそうだ。
なお、ダドリーNY連銀総裁は長期債購入がクレジット市場の緩和策として最善ではないと消極的な見方を示している。

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