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【東京市場】円安の動き優勢、G20を無事通過
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週明けの16日東京市場は、早朝に円高方向に振れる場面があったものの、その後は円売りが優勢な相場展開だった。
G20明けの取引開始直後は円買いが強まった。
ドル円は98円近辺から一時97.50近辺まで売り込まれる場面があった。
ユーロ円も126円台半ばから125円台半ばへ、ポンド円は136円台後半から136円割れまであった。
しかし、切り返しも速く、短時間で元の水準へと買い戻された。
日経平均は堅調に取引を開始した。
G20であらゆる行動をとって成長を回復させるとの共同声明が好感されて金融株主導で株式が買われた。
為替市場にもリスク回避の動きに緩和ムードがみられた。
ドル円は午前中には98.50レベルへと安値から約1円反発する動きもあった。
ユーロ円は127円乗せ、ポンド円も138円手前まで買い戻された。
ただ、株高の勢いが落ち着くと、円売りも一巡して揉み合いへと移行していった。
対ドルの相場はほぼクロス円に連動する形で推移した。
ユーロドルは一時1.28台前半に下落したものの、1.29台へと反発するなど振幅した。
ただ、後半は1.28台後半へと落ち着き、前週末のNYクローズ近辺へと戻した。
ポンドドルは1.39割れから1.40台乗せと堅調推移。
ユーロ売りポンド買いの動きがみられるなど、ポンド買いが先行した。
米金融機関の不安が和らいだことで、英金融機関への不安感も一巡とのムードもあった。
◆G20、成長回復するまであらゆる行動を 週末13・14日に英ロンドン郊外で開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議では、成長が回復まであらゆる行動をとる、との共同声明が発表された。
ただ、GDPの2%超の財政出動の確約ついての米国の主張は、欧州勢によって退けられた。
しかし、ヘッジファン規制など金融制度面での取り組みについては合意がみられ、金融市場の監督強化や透明性の改善策が謳われた。
また、BRICs新興4カ国は、追加景気刺激策について合意した。
専門家の間では、G7諸国の意見の対立にG20での新興国の地位が相対的に上昇しているとの冷静な意見があった。
また、与謝野財務相は、日米会談で日本のGDPが2%超となる見通しを表明、週明けの株式市場はこれを好感していた。
為替市場では、早朝に振幅がみられたものの円安および(ドル円以外の主要通貨での)ドル安水準での取引が続いた。

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