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若き青年将校誕生に、自衛隊の人事戦略を見た(吉田鈴香の「世界の中のニッポン」)
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- 「防衛大臣政務官殿に敬礼!」 水色のベレー帽を目深にかぶり、同色のマフラーを迷彩服の首元に覗かせた、すらりとした青年将校が、よく通る声で号令をかけた。後ろに居並ぶ青年たちが、すぐさま足をそろえ胸を張った。ベレー帽の水色を白く抜いた国連のマークが横一列に並び、頭上から降り注ぐシャンデリアの光を照り返した。 ここは、埼玉県に近い朝霞駐屯地内にある中央即応集団司令部。災害や紛争で被害に遭った住民の支援活動を、国内外で専門に行う司令部だ。号令をかけた青年将校の名は、高木真一氏。35歳の陸上自衛隊3等陸佐(英語ではMajor)である。2月に行われた「UNDOF(アンドフ=国連兵力引き離し監視隊)ゴラン高原派遣輸送隊第27次要員第1波出国」壮行会での1シーンである。

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