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【NY市場】雇用悪化は想定範囲内、円売りに
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週末のNY市場では円売りが進んだ。
2月の雇用統計は米経済の悪化を裏付ける内容だったが、発表後はクロス円主導で円売り優勢となり、ドル円も買われた。
ユーロ円は122円台半ばから125円付近、ポンド円は137円台半ばから140円台前半、ドル円は96円台半ばから98円台前半まで上昇した。
雇用悪化は想定範囲内との見方がポジション調整を促した。
ただ、昼過ぎにはポンド円が急反落するなど円売りが一服。
ドル円、クロス円は伸び悩み、調整傾向に転じている。
◆雇用統計、失業率10%は時間の問題!? 2月の雇用統計は米経済の悪化を裏付ける内容だった。
非農業部門雇用者数(NFP)は前月比65.1万人減と14ヶ月連続で減少、失業率は8.1%と25年ぶり高水準に悪化した。
NFPの詳細をみると、ほぼ全業種で雇用者数が減少するなど壊滅的な状況となっている。
家計調査に基づく失業率では失業者が85.1万人増加した。
過去12ヶ月間で失業者は500万人増加し、失業率を3.3%押し上げた。
現在のペースで失業が増加すれば6月までに失業率が10%に達する。
ローマーCEA委員長は雇用統計をプラス回転を仕掛ける手法はないと、雇用悪化に歯止めをかける有効な手立てがないと嘆いていた。
◆ポンド急落、ポンド円は往って来い ポンド円は往って来いの展開。
ポンド円は雇用統計発表後、137円台半ばから140円台前半まで買われたが、急反落した。
昼過ぎには137円台後半まで売られ、上げ幅を帳消しとしている。
ポンド円の下落局面では対ドルや対欧州通貨でもポンド安が進んだ。
ポンドドルは一時1.43台前半まで買われたが、1.41割れまで失速。
ユーロポンドは0.8900付近から0.9000付近まで上昇した。
格付け会社S&Pは英ロイズと英RBSの格付けを引き下げている。
金融システム不安がポンド安に繋がった可能性も。
このほか、実需系のポンド売りが入ったと指摘する見方も出ていた。
◆ユーロドル、方向感示さず ユーロドルは方向性に欠けた。
雇用統計発表後はユーロ円の上昇が波及して1.27台半ばまで上昇。
ただ、その後はユーロ円が伸び悩んだことで上げ幅を縮小した。
取引終盤には薄商いの中、 ドルを買い戻す動きが強まり、1.26割れ寸前まで下落している。
米国債利回りの上昇が金利面でドルを下支えしたようだ。

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