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【東京市場】米雇用統計控え、局地戦にとどまる
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6日の東京市場は、米雇用統計の発表を控えて方向性に欠ける展開だった。
ドル円はNYクローズ前に97円台後半へ下押しの後は、早朝からじり高の動きをみせた。
仲値公示近辺には98.50レベルまで反発した。
その後は買い戻しも一巡し、98円台前半での取引に終始した。
ポンドドルが堅調に推移した。
NY後半からの水準を受けて1.41台前半での揉み合いから始まったが、次第に1.41台後半へと水準を上げた。
ユーロドルもつれて1.25台半ばから1.25台後半へと底堅い動きをみせたが、目立った材料もなくポジション調整に終始した。
クロス円は早朝の水準を安値として緩やかに水準を上げた。
ポンド円は138円台前半から139円台後半まで、ユーロ円は122円台後半から123円台後半まで買われる場面があった。
ただ、その後はレンジ内での取引へと収束していった。
いずれも昨日の海外市場での値動きに対する調整主導だった。
株式市場は前日NY市場の大幅安を受けて売りが先行したが、米雇用統計を控えて積極的な取引は控えられていた。
また、金相場は引き続き堅調で、リスク回避色が根底にあった。
◆与謝野財務相、米株の下落は日本経済にとって懸念 与謝野財務相は、前日のNY株式市場の大幅安に対する質問に対して、米株の下落は日本経済にとって懸念材料、と述べた。
また、与野党間で株価対策について調整すると発言した。
経団連が株価対策でETF転換権付き株式取得機構債(政府保証あり)を発行する案を政府に提出するとの観測もあったが、市場の反応は見られなかった。
しかし、前日のNY株式市場の大幅安を受けて日経平均は寄り付きから100円超下げ、前場で200円超へと下げ幅を拡大した。
後場は安値圏での揉み合いに終始。
実効性のある具体策が出なければ株価浮揚効果は疑問との声が聞かれた。
◆スイス高の動き目立つ 過去のキャリー取引解消の際には、円と共に買われることが多かったスイスフランだが、最近はこの図式は弱まっていた。
しかし、昨日の円買いの動きに連動して再びスイス買いが強まった。
東京市場でも引き続きスイスが堅調で、ドルスイスは1.16近辺へと下落、今週の安値をつけた。
ユーロスイスは1.47近辺から1.46台前半へと一段安となった。
ポンドスイスも1.66近辺が重く、1.65割れへと下落した。
スイス円は早朝の83円台後半から84円台半ばへと上昇して昨日のトリシェ会見後の下げを消した。
ロンドン早朝にはスイス消費者物価指数が発表予定で、もうひと波乱あるか。

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