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【東京市場】豪ドル売り強まる、豪GDP予想外のマイナス成長で
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4日の東京市場は豪第4四半期GDPが前期比で予想外のマイナス成長となり、豪ドル売りが広がった。
その他の主要通貨、特にユーロドルにもこの動きが波及してドル買いが強まった。
世界経済の減速という不透明な経済状況の下で、リスク回避的なドル買い圧力が継続した。
ただ、中国当局の財政支出拡大発言が好感され中国株が上昇、クロス円の買い戻しの動きを誘った。
これに伴って主要通貨でドル買いに調整が入った。
一方、ドル円は98円台前半でのレンジ取引が続き、目立った方向性を示さなかった。
◆豪第4四半期GDP前期比マイナス0.5%、豪ドル売られる 東京時間9:30に発表された豪第4四半期GDPは前期比マイナス0.5%、前年比プラス0.3%となった。
前期比についての市場予想はプラス0.2%と先進各国のなかでは珍しくプラス成長が維持できるとの見方があっただけに、市場へのネガティブなインパクトが大きかった。
豪ドル/ドルは0.63台後半から一気に0.63割れへ、豪ドル円は62円台後半から62円割れまで急落した。
昨日、豪中銀が金利据え置きと発表したあとの上昇幅を消した。
スワン豪財務相は、これまでの景気刺激策と利下げが景気減速を緩和するだろうと述べたが相場への影響は軽微だった。
豪ドルにとっては連日のサプライズ相場が続いた。
◆リスク回避的なドル買い広がる 豪ドル/ドルの下落を契機に、ユーロドルなど他の主要通貨にもドル買いが広がった。
ユーロドルは1.25台半ばでの揉み合いから前日安値1.2520レベルを割り込むと3ヶ月来の安値水準である1.24台半ばへと下落した。
1.25割れにはオプション関連のストップも観測された。
ドルスイスも連れて1.17台後半から1.18台前半へ、ポンドドルは1.40台半ばから一時1.40割れへとドルが買われた。
豪経済成長の予想外の悪化にリスク回避のドル買いの反応が広がった。
ただし、ドル円は蚊帳の外で98円台前半をコアレンジとする上下動が続いた。
小沢民主党代表は辞任しないと表明していたが、特段の反応はみられなかった。
◆中国当局の発言で、アジア株堅調に 中国当局の発言として、4兆元の景気対策に加えてインフラ、製造、福祉向けなど財政支出を拡大する、と伝わると中国株が上昇、上海総合指数は3%超高となった。
つれて香港ハンセン指数もプラス圏に転じる場面があった。
日経平均もプラスに転じて7300円台を回復する動き。
中国経済と関連の深い豪州とあって、豪ドルもGDP発表後の下げ幅を縮小した。
豪ドル売りにつれて軟調だった各クロス円も買い戻された。
日銀の須田審議委員は、中国にはPMI指数の反発などいくつかの明るい材料があり、数少ない前向きな動きとして注目、と述べていた。
世界経済のけん引役として中国経済が期待されている。

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