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【NY市場】前半ドル買い、カナダは量的緩和示唆
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3日のNY市場は方向性に欠けた。
前半はカナダの量的緩和観測でドルカナダが急伸。
この流れが波及する形でドル買いが優勢となった。
ユーロドルは1.26台半ばから一時1.25台前半まで下落、ドル円は98円付近から一時98円台半ばまで上昇した。
1月の米中古住宅販売成約指数は前月比-7.7%と、事前予想の約2倍の落ち込みを示したが、反応は限定的。
バーナンキ議長の議会証言も手掛かりとならなかった。
後半はポジション調整でユーロドルの下げが一服、ドルカナダも利益確定売りで上げ幅を縮小した。
◆ドルカナダ急伸、量的緩和を嫌気 ドルカナダはカナダ中銀の金利発表後、急伸した。
カナダ中銀は3日の理事会で政策金利を0.50%引き下げ、過去最低の0.50%としたほか、声明で量的緩和の導入を示唆した。
カナダ債券市場ではこれを受け、10年債利回りが低下。
長期金利低下に反応する形でカナダ売りが膨らんだ。
ドルカナダは1.28台前半から一時1.29台後半まで買われ、昨年後半の高値1.3000レベルが意識される状況となっている。
◆ユーロドル軟調、金利発表で連想売り ユーロドルは一時1.25台前半まで売られ、東京市場の高値から150ポイント近く下げた。
カナダ中銀が声明で量的緩和の導入を示唆したため、金利発表を控えたユーロに連想売りが働いたようだ。
ECBは5日の理事会で政策金利の見直しを検討する。
景気悪化でECB内部でもハト派的な意見が増えつつあり、一部ではECBが量的緩和の導入を検討するとの見方が出ている。
ハト派の急先鋒とされるのがオルファニデス・キプロス中銀総裁。
総裁はゼロ金利導入に否定的なトリシェ総裁に反論するなどここにきて急速に存在感を増している。

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